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土に触れ、土と戯れる日々の記憶
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相馬焼

2011-08-01 21:37:44 | 日記

                相馬焼のお話 

先日特別講習を実施してくださった長橋さんは、福島県大堀相馬焼の窯元さんです。

その時、相馬焼の歴史や特徴についてのお話を伺いました。

東北には各地に伝統工芸と言われるやきものがあります。

そのどれもが、もとは相馬焼で修業した陶工さんたちが各地で窯を開いたと言われているそうです。

東北で最も古いやきものというわけです。

その相馬焼の始まりは、京都の野々村仁清に師事した方だそうです。

京都で学んだやきものの知識と技術を持って、東北の地に窯を開いた。

それが相馬焼の始まり。

土は良質の粘土が出ていたそうですが、現在はその場所が国有地となり採掘することができなくなっているとか。

そのため、以前の土の成分を分析し、それと同じになるようにブレンドした土を使用しているそうです。

そして釉薬。

それは、相馬の山の頂上にある岩石を使うそうで、その岩石は他に何も入れなくても良い釉薬になる

貴重なものだそうです。

 低い、取りやすいところにあれば楽なんだけど、天のいたずらか一番高いところにあるんだよ。

一度取りに行くと、誰もがもう行きたくないというくらいなんだよ。

そう長橋さんはお話しされていました。

そんな歴史と守り続けられてきた技術や資源も、避難している現在では遠くから見守り待つことしかできません。

一日も早くいつもの暮らしが戻りますように。

被災された誰もが、そして日本中の誰もが、そう願っています。


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