ゆとろぎへの道 仲村峯夫 一隅を照らす素晴らしきかな人生 照らさずとも好し また素晴らしきかなこの人生(とき)

日々、つれづれなるままに、心のおもむくままに、趣味的ハルサーの想いを…
自分探しの旅は 違う景色の見える道

「らしく」格好悪いは 現代社会の消えゆく表象

2021-02-13 12:43:58 | 日記
   「らしく」格好悪いは 現代社会の消えゆく表象  東京五輪・パラリンピック組織委員会の森会長が、女性蔑視発言で国内外の批判を受け辞任した。抜き差しならぬ泥沼状態での辞任はある面、極め付きの格好の悪い辞任劇であった。 本人の言葉ではあるが再現するのも憚るような まさに「掃きだされた」老害の粗大ごみの如く映ったのは多少の同情感さえも漂わせた。  「ある面 日本人の本音が含まれているのかも知れない」と発言した経済界を代表する著名人の言葉が印象に残る。 おそらくご本人は、現在も何故こんなことで?自分が辞任せざるを得ないのか納得はできてないだろうと思う。  戦後の日本は空前の経済発展を遂げ、そのリーダーたちは数々の成功体験を積み上げてきた。 失敗体験がないまま、日本社会は1990年代のバブル崩壊後失われた30年ともいわれる未曽有のデフレ社会に突入し、社会の劣化が叫ばれるほどの政治・経済・社会の停滞と混乱を招いている。 日本のリダーたちは失敗体験がないまま、年を取りそのまま男社会が続くことになる。失敗の経験がない、年寄だらけの男社会は増長するだけで過去の成功例に胡坐をかき謙虚さを失い、反省することも責任を取ることもく30数年が無為に過ぎてしまった。 かくて、男尊女卑の年寄だらけの男社会が今も存続している。何も年を取ることが悪いことではない、だれでも年をとる。男偏重の、年寄中心の社会構成がが問題なのであろう。 極めて不透明な組織運営や密室での意思決定の在り方は不健全な社会の象徴でしかない。我々の昭和の時代にも良いところは沢山あるしかし、時代は移り行く新しい時代は格好悪い「らしさ」とは決別すべきであろう。 今必要なのは若い人材や女性の社会参画である。年寄だけの男社会では自ずとその範囲の視野しかなくなる。将来を見据え住みよい社会の建設には若者と女性の社会・政治参画が不可欠なのだろうと思う。
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