河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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「闇サイト殺人事件」を風化させないで!

2014-03-26 14:56:28 | 日記

今宵、銀河鉄道の夜に訪問していただき、ありがとうございます。
現実の世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待します!

実は、持病が悪化した私は治療・休養に専念するため、しばらくの間、このブログを閉鎖しようと考えていました。

しかし、本の出版やブログなどを通じて「犯罪被害者や遺族」の悲惨な実状を広く社会に訴え、刑法の厳罰化を実現させたい、という当初の目的を途中で放り出すわけにはいかないのだ、と今回猛省した次第です。

そして、今後も本ブログを続行しようと決めました。
いつでも、皆さまの訪問をお待ちしています!

皆さまは、「闇サイト殺人事件」をご存じでしょうか?
2007年8月24日、名古屋市内で発生した凶悪殺人事件です。

当時、帰宅途中の会社員磯谷利恵さん(当時31歳)が、面識のない男たち3人により車内に拉致・監禁されて現金とキャッシュカードを奪われた挙句、男たちが利恵さんの顔や頭部をハンマーで数10回滅多打ちにしてから、ロープで首を絞めて殺害したという、過去に類例のない凄惨な殺人事件だったのです……。

事件の詳細につきましては、拙著に掲載してありますし、ネットでも簡単に検索できますので、ここでは省略させていただきます。

私は事件当時現職の刑務官でした。
事件を報道で知った時、怒りが充満して頭の中が真っ白になりました。

かつて、このような凶悪事件を犯した受刑者など見たことがありませんでした。
被害者のお母さんが嗚咽している場面がテレビで報道された時、「こいつら絶対、許せない」という義憤がわき起こりました……。

その後、私は職業柄、この事件の犯人たちの塀の中での行状について知りました。
具体的な事柄は、国家公務員法第100条守秘義務により、退職した今でもここで述べることができません。

しかし、ひとこと簡単に述べますと、犯人たちの極刑を回避した裁判官たちが、彼らの行状を見た時、みずから下した判決に後悔するはずです……。

「殺害の態様が残虐性を増したのは、被告人らが想像しているよりも被害者が簡単に絶命しなかったため、殺害手段を次々に変えた結果であり……」
(被害者がさっさと死ななかったのが悪い、という理不尽極まりない理由です)

「被害者が一人で、死刑がやむを得ないほど他の量刑要素が悪質といえないとした二審の判断に誤りはない」

「川岸健二・堀慶末被告両名の前歴から更生の余地があるものと判断した」
と、いう理由で、とうとう犯人たちの死刑は回避されてしまったのです。

しかし昨年、「殺害は仕事感覚だ。ゴキブリを殺すのと同じようなものだった」
と、嘯いていた犯人の堀慶末の余罪が発覚しました。

この男が、過去に2人の人間を殺害していたことが発覚したのです。
その余罪について今年、裁判員裁判で厳しく糾弾され、今度こそこの犯人の男に死刑判決が下ると思われます。

その時こそ、故磯谷利恵さんと、遺族のお母さんの無念が晴れるでしょう。
昨年、私は拙著刊行のご挨拶を兼ねまして、遺族のお母さんとお会いしました。

明るく振舞っていたお母さんでしたが時折、事件や故利恵さんのことを思い出し涙ぐむなど今もなお、お母さんの時計は事件から止まった状態でした……。

「娘のような事件が二度と起こらないよう、事件を風化させないでほしい!」
お母さんは痛切に訴えていました。

私は今年、犯人の堀慶末に極刑が下るまで(願いを込めて)、時折、この事件や犯罪被害者関連の記事について、本ブログに掲載しようと思っています。

それまでの間、皆さまの「熱い支援」を期待しています!


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