ベレフォンテの小さなダウンタウンに小洒落たレストランを見つけた。
スローフードと書かれたその店はシンプルで趣味の良い内装に、この田舎街に似合わないモダンジャズがかかっていて、店員の印象も味も良い。ほどなくお昼はいつもここに来るようになり、席もいつも同じ。
料理を待つ間にぼんやりと通りを眺めていたら、ちょうど店の前に一台の白い車が止まった。ドアが開いたが、誰も降りて来ない。しばらくして小柄なおじいさんが運転席の方から降りて回って来た。ゆっくりとおばあさんを降ろして歩道に立たせ、ドアを閉めると、おばあさんはおじいさんの腕にしっかりつかまって、おじいさんが肩を抱くように歩き始めたその時、僕の方を振り向いてにっこり笑った。僕もにっこり笑ってうなずくと、おじいさんもうなずいて、ただそれだけのことだったけど、嬉しかった。
スケジュールの都合で残念ながら撮影を少し残してカメラマン交代。
ケーシーちゃんにサヨナラを言って、アムトラックでニューヨークへ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます