ブルックリン・ミュージアムに村上隆展を見に行くと、思いがけない事に、歌川派の浮世絵展もやっていた。新旧の日本美術を観ることが出来る、なかなか心憎い趣向だ。
まずは旧から、やはり初代広重がひとつ抜けて良いような気がする。
線の美しさに息を飲む。
日本ってこんなに美しかったんだとため息が出る。
消えてしまったんだな。
そして新の方は、うーん、十五分で見終わってしまった。
でもコレ、現代のピカソだったりするのかな。
なんでも彼の絵が六億円で売れたそうな。
ろくおく・・・ばかだねぇ。
美術館を出て、隣の植物園を散歩。
日本庭園で池を眺めながら、ニューヨークに住んでいた江戸っ子芸者、中村喜春さんと仲の良かったロバートさんの話を思い出した。
ロバートさんは子供の頃ブルックリンに住んでいて、ここの日本庭園によく家族で遊びに来ていた。
太平洋戦争が始まって、日本戦線に行くかイタリア戦線に行くかと訊かれ、日本庭園の想い出があったから、日本と戦いたくなくてイタリアにしたのだそうだ。
もしスパゲッティが大好きだったらずいぶん悩んだことだろう。
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