小学校の音楽の授業におじゃまする。
Heave-Ho Meloddiesという陽気な曲の合奏、船乗りの歌だ。
男の子が一人、前に進み出て、オーシャンドラム(日本では小豆を使ってやる)で波の音を奏でる。木琴のイントロが始まり、歌に鉄琴、コーラスがからむ。で、最後にまた波の音のソロがフェイドアウトして終わり。
子供たちの透明な歌声と、飾り気のない楽器の鳴らし方にいたく感動してしまった。
もちろんおせじにも上手ではないのだけど、彼らの無欲な純粋さが、そのまま音に映って、えもいわれぬ美しい響きに、涙が出そうになる。
いつかテレビで見た、小沢征爾が日本の田舎の高校生たちの合唱を聴いてはらはらと涙を流していた場面を思い出した。
あれはこんな感じだったのか。