コカ・コーラが新しいアミューズメント・パークを開くという事で、経済ニュースの取材にアトランタへやって来た。
入り口のセキュリティーチェックの物々しさに少し憂鬱になる。
家族連れが休日を楽しみに来るところなのに…
オープニングセレモニーの会場には、シルク・ド・ソレイユのパフォーマーたちがマイムやダンスで来場者を笑わせている。一日中池の中で踊り続ける姿は、かなりの実力あるアクター達のように見受けられるだけに、心中はいかほどなのか… 戸惑いを感じる。雇われた「プロの仕事」という事なのか。
夜、日本から来たスタッフの方々と食事。僕の「日本はやっぱり改憲するんでしょうかね。」という一言が、主義の大海に漕ぎ出して、「アメリカは皇室を洗脳しようと、家庭教師を送り込んだけど失敗した。」とか「ア・ウン・サン・スー・チーはビルマを乗っ取ろうとするイギリスに洗脳された。」とか言う話に漂い着いた。民主主義とは、こういった大海原の流木一本一本を拾って行かねばならないような作業なのかと思ったら、少し気が遠くなるような気がした。