7月1日(金) 当初はBarcelonaからgulf de lyon(リヨン湾)を横断してフランスのsaint tropezまで240マイル(約430km)を2昼夜ノンストップで走破する予定だったが、リヨン湾を吹き抜けるtramontaneと呼ばれる強い北西風が数日続く気象情報を見て予定を変更し、一昨日昼間だけ走ってBarceronaから50マイルほど北のpalamosという小さな町のマリーナまで来た。昨日も昼間27マイル北へ走り、フランスとの国境に近いPorto Rosesまで移動した。このあたりはフランスが近いだけあって、フランス船籍の船が矢鱈と多い。町中でもフランス語が飛び交っており、観光客相手のお店は皆フランス語を話す。 rosesのマリーナで船片づけをしていたフランス艇は、一昨日Barcelonaをてまりと同じ頃に出て、我々と同じく北に向かって走っていた20隻あまりのレース軍団の一隻だった。話を聞くと、MarseilleをスタートしてBarcelonaまでが最初のレース。昨日Rosesまで第2レースを行い、明日最後のレースでMarseilleまで行くという。総距離370マイル(約700km)を1週間ほどかけて走るレースだ。ギンギンのレース艇もあれば、30フィートちょっとのクルージング艇をダブルハンドで走らせている船もいる。160マイルを走る日本の鳥羽レースと比べてもスケールの違いを感じてしまう。
明日で2ヶ月半過ごしたスペインともいよいよお別れ。 スペイン人堅気には色々と悩まされたが、振り返ってみるととても居心地の良い国だと思う。自然の美しさと歴史遺産に恵まれた美しい街並、毎日が快晴で夜は涼しい快適な気候。物価は安いし料理も美味しく人は陽気で親切。家族の絆を大切にする国民性だから普通の人でもセカンドハウスを持ち家族と過ごす時間を大切にする。人生は楽しむためにあるという生き方に徹する彼らの良いところは日本人も少し見習う必要があると感じた。国王がヨット好きなので、マリーナなどの施設は何処に行っても充実している。世界中からヨットが集まる訳だ。我々にとって、これから訪問する様々な国を評価する上で、スペインが良いベンチマークになるだろう。
明日、スペインからフランスへ。リヨン湾を横断してSant tropezに近いマリーナに向かう。 KS
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