Yacht TEMARI blog  ヨットてまりのブログ

2011年スペインを出発、3年かけて地中海を一周。その後カリブ海へ渡り、ヨーロッパに戻って航海中のきままなヨットの旅です

同じ船のオーナーと情報交換 Cristophe and Dominic

2011-04-26 | 旅行

写真左、てまりと同型艇のオーナークリスとドミニク 写真右 てまりとKagou

Left side photo Christophe and Dominic in their boat.       Right side photo  Same designed boat TEMARI & KAGOU

陸から見たてまりとKague 右がてまり

From land view, right most side is TEMARI and KAGOU on the left.

偶然にも船をひとつはさんだお隣に、てまりと同型艇がしばらく前から停泊している。オーナーはクリストフとドミニクというフランス人カップル。前から色々と情報交換をしたいと思っていたのだが、お互いに忙しくてなかなかうまく時間が取れなかった。昨日ようやくそのチャンスが巡ってきた。彼らはすでに15年もヨットでヨーロッパの海を航海している我々の大先輩。しかも我々と同じ船なのでこちらは聞きたいことが山ほどある。

しかし、話は向こうから先に「何故ALUBAT OVNI (ヨットてまりのブランド名)を選んだんだい?」と聞かれた。

ボクは、昔乗っていたグラスファイバー製のヨットが舵のトラブルで航行不能に陥り海岸の岩場に打ち上げられ、たった一晩で船体に大きな穴があいてしまったことにショックを受けたこと、浅い海で座礁することの恐怖感があることから、長距離航海は絶対にアルミニウム製のリフトキール(キールが上がって喫水が浅くできる)の船にしようと決めていたことを伝えたところ、かれらもまったく同じような考え方でアルミの船にこだわっていることがわかった。今の船は3艇目で2年前に苦労してようやく手に入れた船だそうだ。

ALUBAT OVNIはヨーロッパでは極めて人気がある船なので、程度のよい中古艇は右から左に売れてしまうという。彼らはその船が売りに出たという話を聞いて、値段も聞かずに契約したそうだ。

その話を聞いて、我々は本当にラッキーだったと改めて気付かされた。日本人が購入した唯一の船を、信頼できる日本のディーラーを通じて購入することができたのだから。

地中海クルーズの経験の長いクリストフとドミニクだが、我々が初めて接する日本人のヨット乗りだということで興味を持っていたらしく本当に親切に色々と貴重な情報やアドバイスをしてくれた。

 

我々が選んだ船が間違いでなかったこと、安全な航海のための様々な有益な情報源を得ることができたことで、これから始まる航海への期待がますます大きく膨らんできた。

他の写真はこちらのフォトギャラリーをご覧ください。

 

☆追伸 : 皆さんから色々とコメントをいただきありがとうございます。 今のところ時間が無いので一つ一つにお答えできていないことをお詫びします。 でもきちんと見てますから、これからもドシドシコメントをしてください。(^^ゞ

 

I was aware that there is exactly the same boat with TEMARI has been mooring 2nd next to us.

Since both boats have been too busy, no chance to talk together until yesterday.

Cristopher and Dominic, French couple have been sailing by aluminum boat more than 15 years in European sea. They have good knowledge for both aluminum boat and Mediterranean sea.

They gave us various fruitful suggestions as well as information to capture.

After we talked with them, we are confident that we did the right decision to select ALUBAT OVNI as our reliable partner.

Please see the other photos.

 


船での生活が始まる Starting the boat life

2011-04-22 | 旅行

数日前からホテルを引き払って船に移動。いよいよ海上生活が始まった。

まだ船の中は工事中のため荷物の整理もままならず、改装中の家に無理やり引っ越してきた感じ。

しかし船では24時間インターネットも電気も水も陸の上と変わらず使え、シャワーとトイレは目の前にあるし、歩いて数分のところに安くて美味しいバルが何軒もあり、スーパーも近いのでまったく不便はない。

 

工事の進捗状況はというと、やはり予想していたとおり日本の常識はまったく当てはまらない。

数ヶ月前にやることリストを作成して渡しているのだが、実際に終わっているのは半分ぐらい。

作業ペースはスペインタイム。日本なら数時間でできることが数日かかる。あっちこっちの仕事を掛け持ちで忙しいこともあるようだが、見ていても段取りが悪い。こちらも覚悟はしてきたので、イライラせず自分たちのやるべき事を一つずつ片付けている。

 

We moved from hotel to the boat. Our real boating life just started.

Although the boat is still under construction, boating life is not too bad.

Wifi, electricity, water are availabe for 24 hours, and one minutes to bath and toilet.

 

イースター(復活祭)の1週間    Easter week

 

今週は聖週間(SEMANA SANTA)。大きな町では恒例のパレードが開催され、4連休が今日からスタートし船の作業も一時中断。 アルメリマル・マリーナの日本人スタッフ、フミさんがアルメリアのイースターパレードを見に行こうと誘ってくれた。 イースターの1週間、毎日色々な教会からキリストやサンタマリアを飾った秘蔵の山車が信者に担がれて町をパレードする。 山車のデコレーションや大きさは様々だが大きなものは数トンあり40人以上の信者が中に入って担ぎ、メインストリートを何時間もかけて練り歩く。その苦行も修行のうちということなのだという。 1年に一度のこのイベントに参加することを心待ちにしてきた信者たちは、雨などでパレードが中止になると皆声を上げて嘆き悲しむ。その様子が連日テレビのニュースで紹介されていた。

午後7時過ぎ、教会から出てとんがり帽子の覆面をした信者達を先頭に山車が続き、鼓笛隊や子供たちなど数百名の信者を引き連れてメインストリートをパレードし、再び元の教会に戻るのは深夜になるそうだ。

 

我々はフミさんの友人たちと共に美味しいランチを楽しんだあと、一つの教会入り口でパレードの出発を見守った。沿道は黒山の人。ビルの窓からも大勢の人々が眺める中、パレードはスタート。多くのテレビカメラがそれを撮影していたが、一緒に見ていた地元に住むフミさんの友人に母親から 「今あんたたちがテレビに出ていた」と電話がかかってきた。

スペインでは聖週間のこのパレードが大変なビッグイベントなのだということを知らされた一瞬だった。

 

他の写真はこちらのフォトギャラリーをご覧ください。

 

We were invited by Fumi, only one Japanese staff in Almerimar Marina, to see the Easter parade in Almeria.

We enjoyed good lunch and the parade together with his friends, as our very first experience.

It was very impressive even for non christian peple like us.

We were recorded and on aired by the local TV news when we stand close to the gate of the charch to coming out the float. I was awared how this event is important for Spanish people.

 

See the Photo galleryfor more photos.


スペイン アルメリマルの生活その2、 Life at Almerimar, Spain

2011-04-19 | 旅行

昨晩はアルメリマルマリーナの日本人スタッフ、フミさんの同僚で友人のアントニオ宅の夕食に招かれた。夕食はアントニオご自慢のオリジナル・サングリアでスタート。赤ワインにレモンやソーダ、ブランデーなど秘伝のミックスにりんご・バナナなどのフルーツを加えてしばらく置いたもの。それにタパスをつまんでいる間に、アントニオの連れ合いマリベラの作るパエリアが煮詰まっていく。パエリアはきっちり1時間15分で出来上がるので、大勢の家族が集まったときには必ず作るという。人数に応じて様々な大きさのパエリア専用なべが用意されている。

マリベラ特製パエリアには兎・エスカルゴ・鶏肉・アーティチョーク・インゲンなど様々な肉と野菜がミックス。絶妙な味付けで、観光客相手のレストランで食べるパエリアとはまったく別物だった。

スペイン語・英語・日本語が入り乱れた楽しい会話とワインの酔いに時間が経つのを忘れる楽しいひと時だった。 KS

Last night, we were invited to the home of Antonio, the colleague of Almerimar Marina staff Fumi to have dinner.

Maribela, his wife cooked and served her special paella. It was so nice and incompatible to other paella served in restaurants.

We talked each other mixed in Spanish, English and Japanese and drink specially made Sangria (Red wine based drink) by Antonio, spending fantstic time.   KS


スペイン アルメリマルでの生活 Daily life in Almerimar in Spain

2011-04-17 | 旅行

写真左 アルメリマル マリーナ、   写真右 マリーナのポートコントロールオフィス

スペインのアルメリマルに着いて4日が過ぎた。Almerimarというところは行政的にはアンダルシア地方のEl Ejidoという小さな町に属する、バブルの頃に日本の資本も投入されて開発された典型的なリゾートタウン。大規模なマリーナに面してにコンドミニアムや様々なレストランが立ち並び、隣接して大規模なホテル、ゴルフ場などがある生活感のまったくない街だ。ヨットを家代わりにして長期間滞在している人たちも結構いて、マリーナに置いてある船の9割以上がスペイン以外の船籍。ハーバーを散策すると、停泊中の船の船尾には様々な国旗がたなびいている

われらのてまり号は、まだ電気配線や新たな装置の取り付けなどの工事中で荷物の片付けもままならないため、あと数日はホテル住まいが続く。食事は当然100%外食だがスペインの飯は安くて美味しいから短期間であればまったく問題は無い。

 

タパスという小皿料理が、種類も豊富で量も日本的なのでいつも利用している。お店によっては、ビールやワイン一杯頼むとタパスが一皿無料でついてくる。しかもビールは2ユーロぐらいから。おまけにパンは必ずサービスされるので滅茶苦茶に安い。写真は昨日のランチ。マリーナの日本人スタッフ・フミさん知り合いの店だったので、飲み物に付いてくる無料タパスの3倍くらいサービス料理が出てきた。面白かったのは生のさやいんげん。見てくれは日本のとほとんど同じものがそのまま生で出てくる。鞘を指で割って、中のインゲン豆をそのまま食べるのだが、青臭くもなく結構いける。日本のものは固くて生のままではとても食べられないから、ちょっと種類が違うのかもしれない。

ビール一杯のあとワインを一杯飲み、食べきれないほどの料理を堪能して帰ろうとしたらオーナーに呼び止められてスペインの蒸留酒Orujo Seco (オルフォ セコ)を奢られた。イタリアのグラッパと似ている無色透明のお酒だがアルコール度数は40数度。それを食後酒としてストレートで飲む。そうすると消化が促進されて体に良い?らしい。

しかし、昼間からこれだけ飲んで食べて、昼寝をするなというのは無理というもの。

 

スペインではシエスタが当たり前。

 

スペインでは9時ごろから仕事が始まり、11時頃にお茶を飲み、昼休みは2時から5時ぐらいが一般的だ。ランチタイムは当然のようにビールやワインを飲み、しっかり食べてお昼寝をする。夕方は5時頃から8時ぐらいまで働く。 従って夕食は9時過ぎが普通なので、家では簡単におつまみ程度を食べるのが一般的なようだ。しかし夜レストランに入ると周囲はお酒も料理もしっかりと食べている人たちばかり。これが「軽いおつまみ程度」なのかと首を傾げてしまう。

スペイン人は若い頃はスリムで飛び切りの美人が多いが、中年になってもその体型を維持している人がほとんど見当たらないのは、彼らの食文化と生活習慣を見れば納得できる。

 

我々もスペイン流生活習慣病をいかにして克服するかが、今のところ最大の課題であります。  KS

 

 


原発事故の思わぬ影響

2011-04-15 | 旅行

 

4月13日午後1時15分、パリから飛んでスペインのマラガに降り立った。心配した手荷物は無事に6個とも出てきてホットしたのも束の間、悪夢はそこから始まった。

手荷物受け取りのベルトコンベアー番号を確認し荷物が出てくるのを待っていたが、我々のは一つも出てこない。空港スタッフに聞くと、EU圏外からの荷物は別のカウンターだという。扉で仕切られた場所に行くと既に荷物はコンベアの上を回っていて、6個の手荷物は無事にすべて届いていた。

出口に向かうと係官に呼び止められて「何処から来た?」と問われ、パリ経由で東京からと言うと、それじゃあこっちに来いと言われ荷物のレントゲンチェックを受けさせられた。 スーツケースはOKだったが、段ボールのひとつが引っかかり中身を見せろという。開けて見せたところ特に問題はなく、これで無事開放と思ったら他の段ボールもすべて開けろという。 そこで引っ掛ったのが食料品を詰めた一個だった。中の品物について説明を要求され、すべての物が台の上に並べられていく。 その後上司を呼び、上司が再び同じ質問をして一つ一つの品物を確認していく。 いつの間にか上司が引っ込んでしばらく待たされたあと、ユニフォームを着ていない偉そうな男がでてきて、いきなりガイガーカウンターのようなものをすべてのものに当てていく。 こちらは、放射能反応など出る訳が無いので安心して見ていたのだが、まだ開放されないどころか再び先ほどの制服上司が出てきて、この品物はこちらで預かる必要があるという。 相手が片言の英語しかしゃべれないので何故?今後どうなる?と質問をしてもまったく要領を得ない。 ただ、明日の午前中にここへ電話をしろと繰り返すだけ。スペイン語で書かれた2枚の紙切れと電話番号をもらい、なんとも納得できないまま開放されてアルメリマルに向かったのはすでに5時過ぎ。3時間半に及ぶ拘束だった。

 

無理難題を言って、品物の放棄を迫る。

 

翌日、アルメリマル・ヨットハーバーの事務所に勤務する日本人のHさんから税関に電話をかけてもらったところ、EUで新たな法律ができ日本からの食品はすべて保健所で放射能検査を受ける必要があり、そのお墨付きが無いと一切持ち込みできないという。しかも検査は商品一個に付90ユーロ(約一万円)!だという。要するに持ち込みは諦めろということを言っているようだ。

これで、重さにして24kgのそばやそうめん、味噌汁や梅干など貴重な日本食材がすべてパーになってしまった。

原発事故の影響がこれほどヒステリックな対応となって現れるとは・・・・・事故に対する海外の目は想像以上に厳しいという現実を思い知らされ、なんとも気持ちの治まらないスタートとなってしまった。


日本出発   Leaving Japan

2011-04-13 | 旅行

今、ようやく成田を旅立ち、パリのシャルルドゴール空港のラウンジで4時間あまりのトランジットタイムを、くつろぎながらこれを書いています。

成田空港は今まで見たことが無いほど異様な静けさ。節電の影響もあり電気は暗いし人もまばら。飛行機に乗ってもガラガラでした。 やはり、地震の影響はかなり色々な方面に広がっているんだと実感。

出発前の数日間は、まさに時間との戦い。 どーしてもぎりぎりにならないとできないこともあり、チェックリストとにらめっこしながらひとつひとつ片付けていく。

ラッキーだったのは、4月から飛行機の手荷物が大幅に緩和されたこと。エコノミーでは今まで20kg以内の荷物1個しか預けられなかったのが、23kgを2個OKになった。

当初全部航空便で送ろうと思っていたものを、友人にも頼んで全部手荷物で持っていくことに。

2個分のエクストラチャージ、3万8千円払うだけで済み大助かり。

また、色々な友人達が壮行会を開いてくれたり、電話やメールで励ましてくれたり、ヨット仲間のI君とM君はサプライズで成田まで見送りに来てくれて、本当に友達は有難いものです。

今日はスペインのマラガまで飛んで、そこからレンタカーで250kmほど東に向かい、船を置いてあるAlmerimarに向かいます。

最初の数日間は、ファーストマリーンのSさんと一緒に船の徹底チェック。

何しろ、日本から送った荷物が全部で10個あるので、その整理が大変。

いよいよスタートですが、まずは送った荷物と預けた荷物が全部無事に届くかどうか・・・・ですね。

Koji

 

 


出航準備 Preparation for the cruising

2011-04-08 | 旅行

日本出発まであと数日。チェックリストを見ながら分刻みのスケジュールでやり残したことをこなす毎日。

昨日は課題だった航海中の「散髪」のトレーニングをしてきた。

何処に居ても勝手に伸びる髪の処理は最低でも一月に一度はやらなければならない。しかし、見知らぬ国の見知らぬ町で散髪に行くのは勇気がいる。 で、行きつけの美容室に相談したところ自分たちでカットできるようにトレーニングをしてくれることになったのだ。

東海道線辻堂駅の近くにあるAnts Hair & Resort のオーナーであり、国内外のコンテストでトップクラスの成績を収めているカリスマ美容師・松竹さんが、忙しい合間を見つけて、つい最近オープンした茅ヶ崎サザンビーチの目の前にある2号店で開店前に我々のために鋏や櫛の使い方のコツを伝授してくれた。

松竹さんの教え方がうまいので、2時間近い講習のあとなんとなく自分たちでも出来そうな気がしてきたが、やはりポイントは「道具」にあった。 1丁ウン万円もするプロの使う漉き鋏。これが無いときれいなカットはできないのだ。

この漉き鋏2丁と櫛、体を覆うカバーやタオルなど美容室ご用達セットを、トレーニング終了後餞別として松竹さんがプレゼントしてくれたのだ。

感謝感謝。 松竹さん、戻ってくる頃にはお店でバイトできるくらいの腕になるように頑張ります。

 

One of the critical issue during the cruising is hair cut. 

Since we don't want to leave our hair stile for the hairdresser in unfamilier places, instead we lather wanted to try it by ourselves.

I asked my friend, the very capable hairdresser who got many prizes among national and international contests, to give us the lesson for the hair cut.

He welcomed our offer and did it for us one day prior to open his shop.

Thanks to his easy to learn lessons, we captured some know-how to make it by ourselves. At the same time we learned that we have to have the smart tool to complete good job as the key issue.  The special scissors is the key device, which is specifically designed for professional hair dresser.

After the lesson was over, the charisma hair dresser my friend gave us the set of hair cutting tool including the expensive scissors and some other special hair cut devices.

Thank you very much my friend, we do hope we could improve our hair cut skill to help your shop when we finish our cruising sometime....