またしても出航延期、結局トイレは直らず
7月13日(金)Genovaに来てから9日目、トイレの修理を依頼している業者から連絡があり、部品到着が来週月曜日以降になりそうだという。やれやれ、恐れていたことが現実となった。土日をすっかりなじんだジェノバの町の散策や名物ジェノベーゼ(バジルと松の実をミックスしたペースト)のパスタなどを楽しみながら時間を潰す。
民泊ヨットと超豪華ヨットが近くに係留されるジェノバのマリーナ
隣に係留されているヨットは連日人が入れ替わり立ち代り来て宿泊しているが、一向に船は出航する気配がない。もしかして?とネットで船名SEAGULL・Genovaと入れて検索してみると、宿泊検索サイトに載っていた。ここPort Anticoのマリーナは旧港の一番奥にあり、町に近く便利なところだ。マリーナはセキュリティーもしっかりしているし、船に泊まるという面白さもあってかお客は多い。宿不足が心配される東京オリンピックではヨットの民泊も有りかもしれないとふと思った。
そして、桟橋を挟んだすぐ前には制服を着た専用クルーが4名居る、100フィートは有ろうかと思うメガヨットが係留されている。一泊60€の民泊船と数十億円するプライベートのメガヨットが混在するのがイタリアのマリーナらしい。
7月16日(月)午後、業者から連絡がありパーツは届いたが問題があるという。メカニックが新しいパーツを持ってやってきた。見ると形状が全く合わない。いったいどういう発注をしているのか?このパーツでどうやって修理をしようというのか? パーツが届いたときメーカーに確認したのかと聞くと、まだしていないと言う。あきれてものが言えない。
我々はこれ以上待てないので、メーカーに確認して適正なパーツが入手できたら、これから行くマリーナに送るように指示をした。
結局10日間ほど無駄な時間を過ごしてしまったことになる。幸い、てまりには二つトイレがあるので、最悪はこのままでもなんとかなるが、あまりにもお粗末な対応に腹が立って仕方がない。
ヨーロッパの水事情
日本では水道水を飲み水として利用するのはかなり以前から当たり前だが、世界的にみると水道水を飲用している国は少数派だ。ヨーロッパの水は日本の軟水と違い硬質で、我々も数年前まで飲料水はボトルを大量購入して使っていたが、最近変化してきている。マリーナでも、ここの水道は飲めるよと言われるところが多く、我々もマリーナで補給した水を飲んで食あたりしたことは無い。フランスではレストランで、日本と同じように水は頼まなくても無料で出てくるようになった。しかし、イタリアに来るとレストランでタダの水は出てこない。水道水を英語でTap waterと言うので、そのイタリア語を観光案内所で教えてもらいレストランで頼んでみたが、ノーと言われるケースが大半だ。周りを見ても皆有料のミネラルウォーターを飲んでいる。ジェノバのマリーナオフィスで聞いてみると、イタリアでも水道水はほとんどのエリアで飲めるが、私たちはミネラルウォーターを買って飲んでいると言われた。水道水を飲んで特に不味いとは感じないが、昔からの習慣というのは、中々変えられるものでは無いようだ。
和式トイレにびっくり
7月17日(火)Genovaを後に21マイル走り、Lavagnaに一泊。Lavagnaのマリーナは豪華ヨットのディーラーがずらりと並ぶきちんとしたマリーナだが、トイレに入って驚いたのは、すべて昔ながらの便座なしトイレだった。不思議なことに女性用トイレはまったく普通という。久しぶりにあのスタイルで用を足すと足がしびれてまいりました・・・・
世界遺産Cinque Terreを海から眺める
翌日31マイル走ってSpeziaに舫いを取った。途中ジェノバ滞在中遊びに行ったCinque Terreを海から眺めながら航行した。やはり急斜面に広がるブドウ畑と村の景観はすごい。
Vernazza
Riomaggiore
Manarola
Corniglia
SpeziaはCinque Terreの玄関口となっている町で、ひっきりなしに観光船が出入りしている。どの船も人がいっぱいだ。
Speziaの市場でウナギをゲット
コンパクトにまとまったSpeziaの町のメインストリートはマリーナから歩いて5分ほどのところから始まる。しばらく先にあるマーケットは鮮魚類とフルーツが豊富で、いつものとおり一通りの店を回ってみると、雑魚に交じってウナギを見つけた。適当な大きさのものを2匹とエビを300gほど買ってたった6€!船に帰って測ってみたら60cmと40cmほどのウナギだった。イタリアではウナギは雑魚としか見られておらず、ほとんど価値が無いようだ。
豪華客船のハブ港Livorno
7月20日(金)Speziaから40マイルほど先のLivornoに入港。ここも大きな港で、豪華客船が4隻も停泊している。マリーナの目の前にも1隻停泊しており、目の前に巨大なビルがあるようだ。桟橋には送迎バスが頻繁に出入りしていた。
人気の小島は観光地値段
7月21日(土)Livornoを後に、丁度メインランドとコルシカ島のほぼ真ん中にあるIsola Capraiaに向かう。一つしかないマリーナは予約で一杯、外のブイを取るように言われた。距離的に手ごろなためかイタリアのヨッティーに人気の島だ。マリーナオフィスに係留料を支払いに行って驚いた。水・電気なし、シャワーは別料金でブイの係留料が一泊35€、観光地のボッタクリ料金だ。
コルシカ島へ
7月22日(日) Isola Capraiaを早朝出航し、コルシカ島北部の町Bastiaに向かう。これからしばらくは本土を離れ島を巡る旅が始まる。
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