てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

フロスト、フロスト、フロスト

2007年02月02日 | 読書
映画の感想記事は在庫一掃したけど、本は溜まってます。
しかも、人に貸してて、手元にないのもあるという状況。

とりあえず、この記事で3冊消化。
『クリスマスのフロスト』
『フロスト日和』
『夜のフロスト』

すべて分厚い文庫本(700ページぐらい)で読みました。
創元推理文庫で、出てます。古いわりに、売れ筋みたいで、普通に本屋で売ってました。やっぱミステリは、外国物でも、SFと違って読者層が厚いのかな。
うらやましい・・・

さて、フロストって主人公の警部の名前です。
よれよれのトレンチコートに身を包んだ中年男。
って、あれ?
「あ~、奥さん、ちょっとひとつ、いいですか~?」の人(名前忘れた)じゃないですよ。
もっと下品です。
推理小説の主人公が行くところには、死体がある。っていうのは常識ですが、それが、てんでんバラバラな事件なんです。もちろん、中には連続殺人もあるんですけどね。
そんな状態だから、推理も一筋縄ではいきません。2筋縄だったり、3筋縄だったりです。
その上、いつもトラブル続きで、人手が圧倒的に足りず、てんやわんやです。
事件の謎さえ追っていればいいというわけでもなく、皆の残業時間届けを〆日までに出すなどといった事務処理にも苦しめられています。まあ、幸せにもというますか、不幸せにもというますか、家庭に時間を裂く必要がないだけ、フロスト警部はマシですかね。

フロスト警部の推理が、よくはずれるのも、可愛いです。
どれかのあとがきに、「あれは、わかってはずしたかのようにみせているだけ」
という感想が書いてありましたが、本気ではずす方が好感が持てるじゃないですか。わざとなんて、嫌味じゃないですか、できすぎ君より、できすぎですよ。

面白くて、2巻と3巻は続けて、一気に読みました。
結果、ただでさえ、複数事件が並行して進んでいくごちゃごちゃ状態を楽しむ話なのに、さらにごちゃごちゃとなり、混乱しました、私の頭が。
3巻を読んでて、お、これは、例のあっちの事件に関係あるなーなんて思って、
でも、よく思い出してみると、そのあっちの事件は2巻で発生したすでに解決済みの事件だったりとか。

そのため、あまり連続して読むことはオススメできません・・・



これらの本を読んで、
イギリス人って、暇さえあれば紅茶飲んでるのか?
いやいや、積極的に無理やりにでも、紅茶を飲む暇を作るのか?
と疑問に感じました。
そうなの?
誰か、イギリス人でこのブログ読んでる人、いないかな。
いないよね・・・