鉄火丼のつれづれ日記

思ったことをつれづれなるままに…。(テレビ番組の感想が中心)

「わたしたちの教科書」(第3話:「女教師の秘密の顔」)

2007-04-30 12:19:07 | テレビ(ドラマ)
今回の「わたしたちの教科書」は、珠子(菅野美穂)が明日香(志田未来)についての証拠保全をするために喜里丘中を訪れるところから話は始まる。


今回のエピソードを見終わったとき、私は
「最近の子供たちはこんなにも恐ろしいものか……!」
と思い、怖くなってきた。
居場所をなくした子供たちの…。


ドラマ本編では、耕平(伊藤淳史)が山藤君(登野城佑真)の自宅の前で待ち続ける、というシーンがあった。
山藤君が家から出てきて、耕平に心を開き始めたかと思ったその次の瞬間、「淫乱教師、早紀」なる怪文書を喜里丘中の教師全員に送りつけた、とこぼした時は自分の中にものすごい衝撃が駆けぬけたように思う。

しかも、今回のエピソードのラストで耕平が2年C組の生徒たちにいじめについてのアンケートをしようとした時に、山田さん(鈴木かすみ)にホテルに連れ込まれそうになった時の写真が紛れ込んでいた、というシーンを見た時も絶句してしまった。
あまりにも恐ろしすぎるので…。

私が今回のエピソードで出てきたような仕打ちを受けたら、はじめはものすごくびっくりして何もできなくなってしまうだろう。

でも、よくよく考えてみると、彼らの心の奥底にはものすごいストレスがたまりまくっていて、そのせいでそのような行動に走るしかない、というところまで来てしまっているのではないか、と思えてならない。
山藤君の場合はドラマ本編で「(怪文書をばらまいたのは、)面白いからやった。」と言っていたけれど、私は彼が怪文書を送りつけた本当の理由は母親から「いい学校に入れ。」と毎日プレッシャーを与えられたことに対してに仕返しをしたかったからではないか、と思う。


もし、彼の大きなストレスが取り除かれないままだったら、最悪の場合親を殺す、なんてことにもなりかねないと思う。
昨年、奈良で高校生が父親からの強いストレスが原因で、自宅に放火して母子3人を殺してしまった、みたいに…。

また、耕平が山田さんにホテルに連れ込まれそうになったところを盗撮した、というのも、ものすごく強いストレスを抱えた、ある生徒がそうせざるをえなかったのでは、と私は思っている。
「思いっきり私を愛してほしい!」と、必死に叫び続ける生徒の…。

もし、あの写真を入れたのが教師の仕業だったとすれば、耕平らが今やっている取り組みに対する学校側からの宣戦布告のように思えてならない。
どっちにしろ、とても怖すぎる事だ……!


今回のエピソードの終盤では、朋美(谷村美月)が珠子に1年の時に無視されるといういじめを受けていたことを勇気を出して話すシーンがあった。
朋美が話し終えた後で珠子が「つらかったね。」と慰めるのを見たとき、私は、大学時代にお世話になった学生相談室のカウンセラーも間違いなくこの言葉を言うだろうな…、と直感した。

けれど、このシーンを見ている時、私が大学時代にお世話になった学生相談室のカウンセラーに出会っていなければ、自分は普通に就職できていなかっただろう…、という気持ちも起こった。
これを見ていて私は、当時の自分にとって学生相談室は自分にとっての居場所だったと思うし、それがあったからこそ大学生活を楽しめたと改めて思った。
例えば、バイトで嫌な事を言われたなどでものすごくムカついて仕返しをしようと思った事も相談にのってくれたりしたのだから…。



今回のエピソードを見る限りでは、身近にカウンセリングルームなど、気軽に相談できるところがあれば、教師に怪文書を送りつけるなどといった奇行も少なくなるのではないか…、という気がしてならない。
今回の例で言えば、山藤君のように本当に必要な人はたくさんいるのに、今はまだそれが少ない、または近くにあったとしても利用する人が少ない、というのが残念だ。

近くに相談できるところがあるだけでも、今回のエピソードの序盤で出てきた、顔のパーツのない似顔絵を描いた子らの心は救われるのではないだろうか…。
自分がかつて、頭の中が「透明な存在」、「ハルマゲドン」、「ノアの大洪水」などという破壊的な言葉で満たされていて、荒んでいた心が救われたように…。


次週は珠子が、明日香の父親のもとを訪れるそうだ。
今回のエピソードを見ていると、最後にはいじめを隠そうとする大人の側と、子供の側のハルマゲドンが起こりそうな気がする。
そう考えると恐ろしい……。


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■過去の回の感想
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