ラーメン屋の店じまい

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10月29日(日)
町内ご近所でおこる話し (46)
変化を見て秋を知る
 きのうラーメン屋の前を通ったときは何の変化もなかったが今日その店の前に”誠に勝手ながら閉店させていただきました”と張り紙がしてある。その向かい側には,英語塾が開店したばかりで,ガラス全体に大きな生徒募集の要項が貼ってある。どちらも家から30m前後のご近所である。英語塾はこの町内へ新規参入した人だから知る由もないが,ラーメン屋は3年くらい続いた店であるから,店主も知っている。

 どちらの店も借り店舗で,ラーメン屋の前はうどん屋でこれも短命の店であった。場所が悪いといったら当たらずとも遠からずだが,もう一軒反対の方角に飯屋が長く続いているから場所だけの問題ではないだろう。中華料理の専門店でもあり,味は悪くない。若夫婦だけで営業し,出前も結構あったように思う。ただ,住まいが離れているから,ご近所としてのお付き合いはなかった。どこかいい場所でも見つけて再出発されるといいが。
 一方,新規参入の開店の模様は派手である。間口2間半くらいの小さな英語塾で2人制の授業方式だ。週1回150分,4万円とガラス戸にでかでかと出ている。このわかり易さが開店するときのテクニックかと思わせる。近くに高校があるから,それを狙った商売である。学校帰りの1,2年生を対象にした塾であり,週4日の営業活動だから,曜日をうまく割り振りして8人が放課後待たずに指導を受けられる計算になる。1日2組に膨らめば最大16人となる。収入は64万円となり,家賃と光熱費や通信費などひいても一人で行うなら大きな収入だ。しかし,どれだけ集まるか。捕らぬたぬきの皮算用である。

 新旧入れ替わりの話を持ち出したのは,「”空”とは万物は変化するという意味である」とラジオ深夜便の4時台の再放送が土曜日に聞こえてきたからである。般若心経の一文字を理解するのに何人かのお坊さんに聞いてもわからなかった。上のような解釈を発見してわかるような気がしたという。「物事は死と生が繰り替えされて発展していく。死とは滅びることではなく生への出発である。」とも,番組【たけしの誰でもピカソ】から聞こえてきた。やがて自分の死がやってくるが次の生への発展につながるステップであると考えると気が落ち着いてくる。変化を見て秋を知らされた。
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