すずめ蜂の巣の中を見た

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10月01日(日)
町内ご近所でおこる話し (39)
巣の外部と内部の観察記録
   
 すずめ蜂が巣を作って困っていたがようやく子供も成長(成虫)して,巣は空き家になっていた。水分が蒸発して今にも壊れそうな状況ではあるが,軒下から巣を切り離して下へおろした。以前に紹介した蜂の巣である。巣の中がどうなっているのか気になってしょうがなかった。以下その顛末である。

 踏み台に乗れば取れる高さであるが,万一使用中では危ないと思い,棒でつつきながらいないのを確かめ,慎重に作業をはじめた。蜂の巣は直径10cmの球体である。巣の屋根は角材に巻きつけてあった針金にしっかり固定工事がなされていて,足長蜂の巣のように簡単にちぎり取ることはできなかった。壊しては元も子もないので,固定先の針金を切断する方針で,右手にペンチを左手に帽子をもって踏み台にあがった。届きそうで届かない高さのため難航したが,針金を切断して帽子の中に落ちた巣をゲットした。
 外部を観察すると,丸い穴が開いている。この写真(右側が上部)のような穴を切り取った蓋が裏返され穴の上側にくっついている。赤線の矢印の先同士が切り取られる前の接点である。丁度マンホールの蓋を開けてひっくり返した様である。

 今度は屋根側のてっぺんを見てみると,針金を抱き込むように,壁の中に棒を塗りこむように巣の外皮が作られていた。頑丈なつくりでドームが外れて落ちるようなことは決してない。ドーム自身は軽いもので,ふわふわばさばさの枯れ落ち葉のようなものである。さていよいよドームの中を覗かせてもらった。そこに見たものは何と幾何学模様の敷き詰められた正六角形の集合体であった。足長蜂が作る巣と同じものを作ってその周りをドームで囲ったのである。そのドームのところどころが2重になっていて,下側が開いている。風通しのいいものにしているようだ。昨日の家作りの駄文の続きが「すずめ蜂は平屋を建て,子育てが終わったらどこかへ転居してしまう生き物なのだ。」
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