すみません

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10月04日(水)
町内ご近所でおこる話し (41)
このあいさつ返すべきか返さなくていいか
 
 人間の脳細胞の1個が1バイトの記憶をするメモリーなのかわからないが,計算処理はCPUに比べて遙かに遅いし,間違えることはざらである。しかし神経伝達はケーブルを使う情報通信と同じだと思う。だから間違いを行動に移すことも極めて速い。間違えて言う「すみません」を1時間の道中で3回聞いた。人間は計算間違いをする動物である。間違えたことが人間同士のこころをつなぐインターフェースである。

 クリーニング店で 50代の店の主人,個人経営で受付から現場作業まで一人でこなすつわものと見ていい。店と仕事場を改築中。仮店舗で営業している。そこへズボンを持っていった。360円を1000円で支払っておつりを受け取った。360円ですという声と一緒が印象に残り,手の中のつり銭を見ながら外へ出た。610円をつかんでいた。そのとき6と1では10にならないととっさに計算をした。主人と目を合わせながら店内に戻って,360円を唱えて,30円を追加ゲットした。「すみません」を聞きながら店を後にした。
 T字路で 電動3輪車を運転してきた80近いおばあさんと出くわした。こちらは自転車だ。自転車同士どちらによけるか相手の心が読めなくてぶつかってしまう経験がある。とっさの計算をした。自転車は電動車に負けるし,相手はお年寄りである。ここで一歩譲って自転車を止めた。「すみません」を聞きながら無事すれ違うことができた。

 コンビニで 品物を持ってレジのカウンターにもって行こうとした。近い方に休止の札が立てられていて,その向こうに店員さんがいた。揚げ物のケースをはさんで他方のカウンターは空いていて誰もいない。始めは空いているほうに足が向いた。店員さんが来ないので休止の札の方へ変更した。そのときは店員さんは空いているほうへ行きかけでまたもどってきた。相互にものすごい速さで計算をし合ったのだ。答が一致したとき「すみません」という笑顔が返ってきた。
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