編集者と作家

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10月14日(土)
<ショート>大きなお世話 (4)
人がほしいのは承認と賞賛の言葉
 人はほめられると悪い気がしない。自分は人からほめられることが多いのか人をほめることが多いか。自問してみるとどちらもあまりない。これは人生を豊かに過ごしてない証拠である。12日NHKのプロフェショナルという番組で本の編集者が作家の初稿をまずほめることから始めて,自分の要求をそれとなく伝えることを20年続けているという。ほめることを仕事の一部にしている人からほめられる作家でもその気になって,筆が中断していた作品の執筆を再開する。この手を使うべき職業は多い。ものを教えたりする仕事をしながら,できても当たり前の顔ではついてこない。できたら本気にほめようではないか。
 さらにすごいことは,ほめるところはどんどんほめて,原稿関係で注文があってもほとんど触れないで相手に気づかせることにしているという。原稿の仕上がりが遅くても別の用件で接触をはかり,自己の目的を達成していく。私はその晩Aさんからメールをもらった。書かなくてもいいことも書いてあった。発信時刻も気になった。しかし,返事にはほめることを主として文を作った。この習慣を身につけると相手に腹を立てることはなくなるように思う。
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