土浦の自然

茨城県の土浦市から,身近な自然を紹介します。

霞ヶ浦の透明度がすごいことに!

2011年07月15日 | 霞ヶ浦
土浦港のアオコ



昔ほどではないにしても,夏になるとアオコが発生します。
土浦港は吹きだまりなので,アオコが集まってきます。

沖に出ると見違えるようにきれいです



ところが港を出て沖に出ると,船の航跡,水の色・・・とてもきれいでびっくりします。

透明度が200cmを超えています

透明度板で測ってみると,表面はアオコの群体が浮いていて緑っぽいものの,何と200cmを超えています。
近年は平均して5,60cm程度で推移していたのがウソのようです。
透明度は,1週間ぐらい前から100cm前後になり,ここ数日で200cmを超えてしまったのです。
40数年前まで,霞ヶ浦には湖水浴場が十数カ所ありました。その頃の透明度が150cmから200cmということです。
まさにその値を,数日であっさり超えてしまいました。
同時に,COD(化学的酸素要求量)の値も,近年8以上で推移していたものが5,6程度に回復しています。
この現象の原因は,動物プランクトンが何らかのきっかけで増殖し,植物プランクトン(アオコを除く)を食べまくっているから,
先の大震災の影響で湖底の様子に何らかの変化があったのではないか・・・等々言われていますが,不明です。
霞ヶ浦の水質改善のために行政,市民が30年以上にわたって様々に努力してきたにもかかわらず,なかなか目立った効果が見られなかったのですが,
透明度という一つの指標で判断するのは危険だとしても,今現在「泳げる霞ヶ浦」状態になってしまいました。
これが一時的なものなのか,それとも今後も続くのかは見守って行きたいと思います。

いずれにしても,自然の力,不思議さにはあらためて驚かされます。


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