土浦の自然

茨城県の土浦市から,身近な自然を紹介します。

熊野古道Ⅱ

2009年04月21日 | 山,旅
中辺路

熊野古道は大きく伊勢路,小辺路,中辺路,大辺路,大峯奥駈道に分けられるようです。すべての道は熊野本宮大社(をはじめ熊野速玉大社,熊野那智大社)へと続いています。今回は,一番観光化されている?中辺路に行ってきました。
道自体はこのような林道が軽いアップダウンを繰り返しながら延々と続いています。992年花山法王の熊野参詣以来,後白河上皇の34回を最高として院生の時代にこれらの道が使われたということです。(庶民の熊野詣での最盛期は室町末期。)どの道をたどるにしろ,それらの時代の旅はまさに修行の旅だったように思います。

王子跡

中辺路にはこうした王子の跡が2Kmおきにあります。王子とはかつて休憩所のような役割を果たした場所のようです。

棚田

この地の棚田は,このように石垣を組んだ立派なものが多かったです。

箸折峠の牛馬童子

去年,何者かに頭部を破壊された牛馬童子像です。現在の頭部はレプリカです。


伏拝王子近くの丘から。地元の人が○○冨士と呼ぶ山です。右側のとがった山から連なる尾根道は,高野山から本宮大社へと続く修行道です。

熊野速玉大社


熊野本宮大社

神道,仏教,修験道・・・神仏が一体となった熊野は,日本人の宗教観の原点なのかもしれません。