カタクリ(ユリ科)
1970年発行の「茨城の植物」(鈴木昌友)では全県下の山地に見られるとありますが,現在では非常に限られた場所でしか見られないと思います。まだ咲いてないだろうなと思っていたら,あぶなくタイミングを外すところでした。まだ蕾のものもありましたので,もう1回ぐらい撮影チャンスがあるかな?
片栗粉の原料だったというぐらいだから,昔はけっこうたくさんあったでしょう。野草愛好家がこれを栽培するのは非常に難しいらしく,実生以外にふやす方法はないそうです。実生から花が咲くまで10年近くかかるということですし,自然に咲いているものを撮ることで十分じゃないでしょうか。スプリングエフェメラル,花も葉もあっけなく溶けてしまうこの花が,私はとっても好きです。