2012年までの規則変更案が発表。

2006-12-13 12:14:40 | Formula One
先週、モナコで世界モータースポーツ評議会の会合が行われ、2008年から2012年までの規則変更案が、FIAとGPMAの間で合意に達しました。
下記の通りです。

2008年
レギュレーションはすでに発表された通り、後輪の中心よりも前、前輪の中心よりも後ろに取り付けられる空力パーツ(バージボード、ウィングレット、チムニーなど)の廃止の可能性(参加チームの合意が必要)
風洞、風洞で使う模型、テスト施設を制限する規則が設けられる可能性(参戦チームの過半数の合意が必要)
現行の2.4リッターエンジンは引き続き凍結

2009年
ブレーキングによるエネルギー再生、再利用
50%のダウンフォース削減
オーバーテイクをしやすくするための空力やその他の変更
現行の2.4リッターエンジンは引き続き凍結。あるいは駆動系(エンジンとトランスミッション)の4戦使用の可能性

2010年
廃熱の一部を回収し、車の推進力として再利用
排気ガスの廃熱の一部を回収し、車の推進力に再利用
エアロダイナミクスのすべて、あるいは一部を標準化(あるいは、新ルールにより、市販車における空力に関するリサーチを促進)
現行の2.4リッターエンジンは引き続き凍結。あるいは駆動系(エンジンとトランスミッション)の4戦使用の可能性

2011年
エンジンの4戦使用、高効率のターボ過給、燃料(エネルギー)流量の制限、直接噴射、小型化し超高回転(1万5千回転以上)、バイオ燃料(あらゆるバイオ燃料の使用を自由化する可能性、ただし最大燃料流量ではなく最大エネルギー流量を制限)
シャーシに対する新しいアプローチ、ダウンフォースのさらなる削減、シャーシとサスペンションとブレーキを管理しコーナリングパフォーマンスとハンドリングを向上、車のエネルギー効率向上のためのエレクトロニクスの完全自由化(駆動系などの管理)
ドライバーエイドの自由化、材料を市販車で使用されている物を使う制限、その他の市販車関連技術

2012年
上記の新エンジンを使用
前述の内容を議論のたたき台とすることを提案、他にも技術やまだ言及されていない研究分野の存在

新しい技術、あるいは関連の技術を希望するすべてのチームが自由に手頃な価格で販売・購入できることが原則となっているようです。
FIAは12/19に投票決議が行なわれて、2009年のレギュレーション変更を決定し、31日までに投票を行い最終合意に至る予定だそうです。

ここで想像しても、先のことは何も見えて来ませんね。
将来、色々変わってもFormula Oneという名前が残っていることを1番に願います。