4月30日、FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)は、マックス・モズレーが提案する予算制限策を2010年からF1に導入することを発表しました。
以下、オートスポーツより
予算制限額は、当初言われていた3,000万ポンドではなく、4,000万ポンドに定められた。ここには、マーケティング、ホスピタリティー、ドライバーのサラリー、FIAから科せられた罰金、エンジンの費用(2010年のみ)は含まれない。予算制限は任意で、これを選択するチームには、それ以外のチームより技術的な開発の自由度が拡大され、ムーバブルフロント&リヤウイングの使用が認められるほか、エンジンの回転数、シーズンオフのテスト、風洞テストのスケールおよびスピードも制限されない。
予算制限をチェックし、効果的に実行するため、新たに独立したコストコミッションが設立されることも決定している。
FIAは、2010年F1に新規に参入するチームに、経済的な援助を与えることを明らかにした。
FIAが発表したところによると、バーニー・エクレストンのフォーミュラワン・マネージメント(FOM)が、2010年の新規F1チームに対し、援助を行うことに同意したという。新規チームには、年間1,000万米ドルの補助金と共に、1戦につき2台のシャシーおよび10,000kg(2台のシャシーを除く)の貨物の輸送費、ヨーロッパ以外のイベントについては20席分のエコノミークラスのエアチケットが提供される。
この補助を受けるためには、チームは“コンストラクター”としてエントリーしなければならず、F1参戦のために必要な施設、財源、技術力を有していることを証明する必要がある。
2010年には最大エントリー数が24台から26台に拡大され、最大13チームが参戦可能となる。エントリーリストは、2009年6月12日に発表される予定となっている
2010年F1において、“コストキャップ”にサインしたチームが得られる技術上のアドバンテージの中に、KERSのパワーの増加が含まれることを、FIAが発表した。
予算制限に従うチームには、それ以外のチームよりも技術的な自由度が拡大され、ムーバブルフロント&リヤウイングが許され、エンジンの回転数、シーズンオフのテスト、風洞テストのスケールおよびスピードが制限されない。
これに加え、KERSに関しても、優遇措置がとられることが明らかになった。予算を無制限に使用するチームはKERSの最大出力は60kWだが、予算制限に同意したチームには120kWという2倍の出力が許可される。
レース中の給油を取りやめることを発表した。
給油用機材の輸送コストを削減し、エンジンビルダーに燃費向上への取り組みを促すため、来季ピットストップ時の給油をなくすことが決定された。
さらに、タイヤブランケットおよびその他のタイヤを温めるためのデバイスも来季は禁止される。