雑居空間
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 S.CREAM SHOPの第1巻、Tracey West著のゲームブック、「Abracadanger」を8割方読了。寝る前にちょっとずつ読んでいただけなのでたまにどういう展開だったか忘れたり、英語なのでめんどくさくてしばらく放りっぱなしにしたりして、やたらに時間がかかってしまいました。未読ルートがあと1本あるんですけど、ちょっと疲れたのでここらで一段落することにしました。

 魔術師を夢見る少年・Ben Michaelsが、Sebastian Cream's Curiostiy Shopで伝説の魔術師Dr.Prestoのマジックキットを購入。しかしそれは尋常ならざる力をもった代物だったのであります。

 現実世界を舞台にしていて、主人公も少年。物語自体は他愛ないといえば他愛ないのですが、いい感じに荒唐無稽な展開を見せてくれて面白かったと思います。魔術師だのマッドサイエンティストだの少年が相手をするには強大すぎる相手が立ちふさがるのですが、機転やら相手の間抜けさやらによって困難を切り抜けるというのは正しいジュブナイルのあり方でしょう。

 英語だったので読むのに無駄に時間がかかってしまったのですが、逆に日本語だったら適当にさらっと読んで終わりだったかもしれません。その意味では長時間楽しめたとも言えるでしょうか。

 手書きでちょっと汚いですけど、フローチャートはこんな感じになっています

 チャートを書いてみて意外だったんですけど、正解ルートは意外と短いです。読んでいたときはダメルートをつぶしながら全選択肢を読んでいたので、もっと長かったような気がしていました。

 ENDパラグラフは結構多いんですけど、True END(パラグラフ137)以外にもそれなりに幸せなんじゃなかろうかという終わり方もありますが、子供相手なのに見も蓋も無い酷い終わり方もあったりして面白いです。

 で、最終パラグラフに到達するルートは複数存在しているのですが、分岐によってまったく別物と言えるくらい大きくストーリーが変化しています。その意味では、クリア志向のゲームブックよりも再読性が高いと言えるでしょう。構造を見てみるとゲーム性はそれほど高くはありませんが、ルートによって多様な物語を提供するというのはゲームブックの一つの魅力だと思います。

 ゲーム性よりも物語性の強いゲームブックなのですが、あくまでもジュブナイルなので内容的にも絶賛するほどの本ではありません。しかしちょっと懐かしいような雰囲気ももっていて、個人的には結構お気に入りです。


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