雑居空間
趣味のあれこれを、やたらめったらフットスタンプ




 社会思想社・現代教養文庫、イアン・リビングストン著のゲームブック、「死のワナの地下迷宮」をプレイ。

 これ以降、かなり「死のワナの地下迷宮」のネタばれを含んでいます。ご注意ください。



<現在の状況>

技術(12):12
体力(23):11
運(10):7

食料:10
金貨:3
宝石:エメラルド、オパールの短剣
飲み薬:ツキ薬

装備:夢の記憶、ロープ、中空の木の管、ゴブレット、金の指輪



 ガツン、ガツン。

 前方でなにやら岩を打つような音が聞こえてくる。
 あたしは足をとめ、耳を澄ます。
 すると不意に、洞窟の右側の壁が大きく崩れ、巨大なはさみを持った、芋虫のような生き物がのそのそと這い出してきた。そいつはぐるりぐるりと頭をめぐらすと、頭をこちらに向けてきた。どうやらあたしに照準を定めたようだ。

 むう。ちょっと手ごわそうだけど、逃げ帰って東に向かうのも癪に障る。
 あたしは剣を構え、その芋虫に立ち向かう。

 ボカ、スカ。

 そいつは割とタフではあったけれど、思いのほか動きが鈍かったので特に苦労もせずに斬り捨てる。
 通路は西へ続いているが、あたしは芋虫が這い出てきた穴の方に興味を引かれる。粘液でぎとぎとになっているその穴は、ゆっくりと傾斜しながら下方へと伸びている。

 あたしは剣を使って慎重に探りながら、その穴を降りていく。その穴はぐねぐねと曲がりながら、どこまでも続いていた。

 ずるずる。

 何かが這うような不気味な音が聞こえる。あたしは神経を尖らせるが、暗闇の中、音の正体を見つけることは困難だ。

 !

 ぬかった。音がしたのとは異なる方角から、別な芋虫があたしの首に喰らいついてきたのだ。
 あたしは必死にそいつを振りほどこうともがくが、芋虫のはさみはがっちりと喰い込んで離れない。

 あたしの首がポキリと折れるのに、そう時間はかからなかった。



(おしまい)



 うわー。
 簡単に死んでしまいますなあ。



コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


« 死のワナの地... 記事一覧画像一覧フォロワー一覧フォトチャンネル一覧 死のワナの地... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。