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 少し前のことですが、ちょこちょこ進めていたブルトン・レイの、全7シナリオをクリアしました。





 全体的な印象としては、正直イマイチでしたかね。

 その最大の理由は、めちゃくちゃキッチリカッチリしたフラグ立てゲームで、攻略の自由度がほぼ無いという点です。これについては最初の記事でも書いていますが、○○へ行って△△に話を聞く、□□へ行って××を入手する。とにかくこれの繰り返しです。まあ、RPG 自体、多かれ少なかれそういう性質を多分に含んでいるのは間違いないのですが、ブルトン・レイにはその欠点を際立たせるような問題点がいくつか存在しています。
 まずは、情報を提供するキャラが、1回しかその情報をしゃべってくれないことが多いということ。「○○は△△にいる」と教えてくれたのは良いものの、後でまた話を聞いてみたら特に重要ではないことしか言わなくなったりするんですよね。そのため、どこへ行けばいいのかわからなくなったときに、情報の再検討をすることができなかったりします(なので私は、重要そうな発言はちょいちょいスクリーンショットを撮っていました)。
 また、フラグの立てる順番が厳密過ぎて、話は分かっているのに先に進めないこともありました。「○○を持っていけば△△に入れる」ということは分かっているので○○を入手した後に△△に行ったのに何も起こらず。あちこち調べ回った結果、とある人物に話を聞いてからじゃないと先に進めないという構造になっていました。その話自体は既に分かっていることだったんだけど……。

 そんなこんなで、とにかく進めるのがめんどくさいんですよね。難しいというより、めんどくさい。登場人物やダンジョンの数なんかはそれほど多くないので、ひたすら歩きまわっていればクリア自体は可能なのですが、マップがやたら広い上に、ゲーム自体のテンポがそれほど良くないこともあって、とにかくめんどくさいのです。



 どちらかというとシナリオ重視のゲームだと思いますので、戦闘の難易度はそれほど高くなかったと思います。今回は全シナリオを通して一人のキャラクターを使っていたのですが、苦労したのは設定レベル10のところにレベル9で挑戦した「アシュレの森」くらいでしたかね。ここだけはどうしても倒せない中ボスがいたので、経験値稼ぎをしてしまいました。

 他にも、システム的にこなれていない部分がちらほらあります。

 個人的に一番何とかしてほしいと思ったのは、武器や道具の効果が分かりにくいという点ですかね。一応武器屋や道具屋で鑑定すればわかるんですけど、店で売られている段階では鑑定できないのでそれがどんなアイテムなのかわからないんですよね。道具はまだ名前で効果が推測できる場合が多いですけど、武器は強さが全く分からないので、選びようが無かったりします。
 さらに武器・防具については、高価なら強いというわけではなく、高価な装備であってもキャラクターのレベルや能力値が低い時にはその力を発揮できなかったりします。そして装備したときにどの程度の力を発揮できるのかは、店頭に並んでいるときにはわからない。なので、とりあえず買って装備してみたら弱かったからすぐ売り払った、みたいなことを繰り返してしまいました。
 ついでに言うと、ウチの主人公は戦闘能力がそんなに強くなかったので、後半のシナリオに行くまで最初のシナリオで入手した皮の鎧と皮の盾をずっと使用していました。途中でもっとかっこいい名前の装備はいろいろ入手していたんですけどねぇ。偉い人から強そうな名前の武器をもらったけど、パーティーの誰も装備できなかった、なんてこともありましたしね。

 あと、一応「ブルトン・レイ」とは、吟遊詩人多たちによって広められたブルターニュ地方に伝わる伝承、ということになっているはずなんですけど、あんまりその辺の雰囲気は感じられませんでした。わりとまんま、「ロードス島戦記」みたいな国産ファンタジーっぽい感じなんですよね。



 この変な装飾の感じとか、ね。
 まあ、「Bird’s Tale」とか「ティル・ナ・ノーグ」とかでも同じようなことを思っていたんですけどね。その辺りの細かいニュアンスは、日本人にはわかりにくいところかもしれません。



 なんだかんだで手間がかかった割には、その手間のほとんどが作業で、ゲーム的な解き応えという部分は薄い。やっぱりイマイチでしたかね。

 ただまあ、昔、途中で挫折したゲームを最後まで完走した、という部分だけは意義がありました。
 昔のゲームだと「そもそもクリアできないだろ」というものも多いのですが、他にも「今プレイすれば何とかなるんじゃね?」っていうゲームもいくつかあるんですよね。
 ざっくり挙げると、PCエンジンの「邪聖剣ネクロマンサー」とか、「ソル・ビアンカ」とか、「アルシャーク」とか。X68000 だと「ルーンワース 黒衣の貴公子」もそうか。一度プレイしていることはしているので、どうしても優先順位は下げ気味になるのですが、機会があれば狙っていきたいですね。



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