かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

紅葉探索に出かけました ーウヒヒとトホホー (その2)

2011-11-11 | 気ままなる日々の記録

巌立(がんだて)から濁河(にごりご)温泉に向かいました。濁河温泉は御嶽山の麓にある「秘境の湯」という感じの名湯です。暫く雑木林の中を走ると、やがて山腹をつづら折りに巡る山道に出て、御嶽山を右手に見ながら走りました。

 写真中央の雲に隠れたあたりが御嶽山の頂上です。この道は30数年前の冬にも走っています。冬休みに入るとすぐ、友人の家族と車3台を連ねてスキーに来たのですが、予定のスキー場に雪がなく、急遽行き先を濁河スキー場に切り替えて、この道を走りました。乗っていた車は「パブリカ800」、車の屋根にキャリーをつけて子ども用の板も並べ、タイヤにチエンを巻いて走りました。今、思い出しますとゾッとするほどの冒険です。小坂から50キロほどで、晴天に恵まれ絶好の景色を見ながらのドライブでも、現在は少し遠いと思いますのに、あのときは少しも遠いと思いませんでしたし、危険とも思いませんでした。友人と一緒であったということと、若かったということの性でしょう。でも、もし今、子どもたちが孫を連れて冬にここを走るといったら「やめておけ!」と心から言うでしょう。

      

      

下右の写真は「濁河まで14km」の標識です。このあたりは全山国有林だそうで、管理しているのは「林野庁」です。下左の写真はこのコース唯一つの展望台で御嶽山の写真もここから撮ったものです。「あずまや」の横に見える案内板を拡大したものが上右の写真です。

 12時半ごろやっと到着。昼食はこのホテルを予定していました。しかし、着いた瞬間に「休館か?」と思われる寂しさ! それでもドアーを押して入ると、係の人が出てきて「しばらく、宿泊客はお受けしていますが、昼間は営業していません」とのこと。ガア~ン! ネットで調べた時は、町営の露天風呂も含めてすべて営業中と出ていました。確かに宿泊は受け付けているので営業中と言える。係の人の話では「上の方の旅館で蕎麦ぐらいを出してくれるところがあるかもしれません」とのことで、上まで行ったのですがどこも「休み」でした。だって、お客がいないのだから無理もありません。“トホホ”とは正にこのこと。

 《「パブリカ800」で来た時も宿泊は旅館御岳でした。長い階段を降りて行ったところが温泉だったことを覚えています。それから、ここのトイレは、谷川に張り出したところに設(しつら)えられていて、落し物が風に舞いながら落下して、激流の中に消えたことも覚えています。当時は、どこの家庭もトイレは汲み取り式で、やっとバキュームカーが来てくれるようになった時代でしたが、こんな山の中にバキュームカーが来るはずもなく、本当の水洗式だったというわけです》

 昼食は断念して、町営露天風呂には入りました。標高1,800m、天気晴朗にして微風心地よく気分は最高でした。

     

 写真右が「濁河温泉町営露天風呂、入浴料大人500円」の浴槽です。風呂からあがるとにわかに空腹を感じ、町営露天風呂のカウンターに置いてあった菓子を一袋買って分けて食べました。

 帰りに、どこか喫茶店に入ってサンドイッチぐらい食べようと思いましたが、国道41号線は喫茶店がありません。思えば、喫茶店なんかに入る暇な人は、このあたりにはいないのです。ついに下呂まで戻ってしまい、水明館でお茶、ということにしました。写真左の庭を見ながら「お紅茶にケーキセット」を召しあがった助手席の人は、やっとご機嫌をなおし「いいドライブだったわ」とおっしゃった。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿