急に何処かへ出かけたくなりました。耐震工事が遅れ、その上、職人さんの日程が知らされず、ぶつぶつ言いながらも長いあいだ家を空けないようにしていたことや、庭仕事・畑仕事が一段落した性です。こうなると一瀉千里が私の性格。ネットで宿を予約し、翌々日(11月1日)には出発しました。目的地は高山市内・厳立峡・濁河温泉・国道257号線(紅葉街道)など、宿は下呂温泉のホテルに連泊としました。
この旅の報告を2回に分けて投稿します。第1回は二日目の訪れた『厳立峡』です。
国道41号線の飛騨小坂で東方向に折れて7キロほど走ると「ひめしゃがの湯」(下島温泉内)があります。その奥1キロほどのところから始まる渓谷が『厳立峡』です。上の写真は飛騨小坂のHPからとったもので、右の写真が「夏の厳立(がんだて)」。今から5万4千年前、御嶽山の大噴火によって流れ出た溶岩がここで流れを止めて固まってできたのがこの大岩壁。高さ72m、幅120mだそうです。
以前、私は友人と来たことがあり、紅葉のときもう一度と思っていました。
駐車場に車を置き、渓谷沿いによく整備された遊歩道を歩きました。私たちが歩いたのは往復3キロほど(どんどん上流まで歩けば往復で10キロ以上)、晴天に恵まれ紅葉も最高でした。でも、お店の人の話によると、この秋の気温変化は最悪で、例年ならこれからが見ごろなのに、今年はもう終わり、「しばらく冷え込んでいよいよ紅葉というときに、ポカポカ陽気で、木が驚いて葉を落としてしまった」そうです。
日本の紅葉は世界一だと聞いたかとがあります。私は、初秋のカナダ西海岸のウイスラー(スキーのメッカ)をうろうろしていたことがありますが、あちらの紅葉は薄茶と黄色一色で、赤がないのです。日本の里山は、土の多いところと石の多いところ、水分の多いところと少ないところ、日当たりがいいところと悪いところなど、山肌が変化に富んでいて、それに合わせて多様な植生が繁茂しています。一方、カナダの方は画一的というか広大というか、同じ植物がいやというほど一面なのです。やはり紅葉は日本です。つまり「ウヒヒ!」です。
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