南京大虐殺の中国側資料がユネスコの人類の歴史的遺産に登録されることになって我が国の官房長官が怒って、ユネスコへはもう資金を出さないと発言して顰蹙を買い、海外メディアから大分非難されているようである。どうにも、オソマツなはなしである。
南京大虐殺事件とは、昭和7年ごろかな、日本軍が中国大陸に出兵し当時の中国の首都南京に攻め込み非兵士の南京市民および婦女子を何万人も殺害したというものである。これについては日本側のあらゆる資料を精査してもそうした事実はないということで、中国側のデッチあげだということになっている。これに対してユネスコが歴史遺産として認定したということは、ユネスコに対する外交が中国側の勝利と云う以外にない。
日本は本当に外交が下手で、濡れ衣を着せられ世界の非難を浴びている。どうして日本の外務省や政府はこんなに、外交が下手なのだろう。多分世界の世論の動向がみえていないのだろう。世界のオピニオンリーダーと友情を育んでいる外交官がいないのだろう。
女子高校生の間にKY(空気読めない)さんという言葉がある。世界の中で日本こそがKYさんのようだ。どうしてか、僕なりの結論は東大が世界で通用しない人材を輩出し続けているからだろう。東大の文系教授で彼の論文が世界で注目されているという研究者がいるだろうか。世界の論文を読んでつまらない解説を付けている研究者ばかりではないだろうか。
もう一つ例を挙げます。文春新書「大人のための昭和史入門」によると。例の「「リットン調査団の報告が出されまして満州からの撤兵勧告が国連で可決されると、理事国であったのに、軽率にも国連から脱退してしまいます、ところが、このリットン報告が、今読んでも日本に有利な内容になっているといいますか、助け舟を出している内容であったのに、それが分からず、受け入れこそが外交の勝利と云えたのにあっさり、世界を敵にまわしてしまったのです。之なんかも絵に描いたようなわが国の外交音痴を物語っていてそれが、今日まで続いています。
そこで、僕なりの提案ですが我が国のリーダーたちを世界で通用するオピニオンリーダーにするために東大の中にアメリカのハーバード大学を招きハーバード大学東京校を招聘する。更に京都大学の中にイギリスのケンブリッジやオックスホードを招き東京と京都に世界の頭脳を集め彼らに教えてもらう機会を日本のエリートに与える。勿論これらの学校にはアジアのエリートが学びに来るから日本の学生たちとも交流も生まれ日本から世界のリーダーが育つということになると思います。
おりしも我が国の大学改革について文系の学科改編や学問の有用性が論じられています、文科省は先頭を切って世界の頭脳が日本に集まり日本から世界の世論が湧きあがり日本の学生たちがその中で育つという環境整備に乗り出してほしいと思います。教員養成系および怪しげな文化系大学にはまるで勉強も研究もしていない教授と云う名の人が沢山おみえです。大学改革は此処にメスを入れずになにもできません。
蛇足ながら上記「大人のための昭和史入門は」はお薦めです。(T)
稲架がけと刈り田