コンサルタントのネタモト帳+(プラス)

ビジネスにも料理にも役立つ“ネタ”が満載!社労士・診断士のコンサルタント立石智工による経営&料理ヒント集

本を読む部下への一言

2005-10-04 | リーダーシップ
昨週までは研修やら出張やらでほとんど会社に不在でしたが、今日はやっと会社に”出社”することができました。こういうときにどうしても溜まるのが「デスクワーク」です。ということで、資料作りや今後の段取り立て等の「仕込み」をかたっぱしから行いました。どうしても仕事が忙しくなって来ると、こういう「仕込み」にかける時間の確保が難しくなってくるのですが、こういったところに手を抜いてしまうと、お客様には”いとも簡単に”見抜かれてしまうのがこの仕事の怖いところです。

さて、そんなときに先輩が打ち合わせをしたいと私の席に来ました。その時、私の机においてあった本を先輩がふと手に取りました。どうしたのかと思っていると、ぽつりと一言「この本って、●●●で×××で・・・、△△△だよね~」という”有難き解説”がありました。

そんな時、言われた私は・・・・「目がテン」になってしまいました。なぜなら、この本は、今後の仕事に取り入れようといま正に読んでいる途中の本だったのです。

私としては、この本に書いてあることから、この本の作者の気持ちを想像し、作者の体験を頭の中で追体験・模擬体験する格好の教材だと思って読んでいました。そんなところに”有難い解説”を頂いたことで、「な~んだ」という感覚を感じました。この本は帰り道にも読み進めたのですが、なんかどこかに引っかかる感覚が残ってしまい、感動がマイナス1になってしまったかもしれません。

今まさに「ミステリー小説」を読んでいる人に、犯人を教えてあげたらどうなるでしょうか?きっと、その人はがっかりしてしまいます。これは他の本でも全く一緒なのです。

部下が何か本を読みかけている時に、「その本って●●●なんだよね~、でここが●●で、ここが△△なんだ。」と一言声をかけてみてください。きっと部下のやる気はたちまちそがれ、ムッとした気分にさせることが出来ます。それを望まないなら、ぜひ次一言をかけてあげてください。

「この本って、一生懸命読んでるね。どんなところが面白いか教えてよ!」

ぜひ試してみてください。

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