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ビジネスにも料理にも役立つ“ネタ”が満載!社労士・診断士のコンサルタント立石智工による経営&料理ヒント集

女性が通販を利用する理由

2005-07-23 | マーケティング
私は、どうも通信販売で商品を購入するのが苦手です。その主な理由は(1)モノを手にとって確認したい、(2)確認したら、その場で即手に入れたい、(3)一人暮らしなので届けられるときに家にいない可能性が高い、というものです。私としては通販で買うメリットよりも、店頭で買うメリットの方が大きいと感じているので、別に不便を感じることはありません。

ある日、この話を相方に話したところ、「でも、店頭で買うと店員がうっとうしくない?」という意外な質問が来ました。そこで、いろいろ話をしていると、男女では「店頭での接客」に大きな差があることに気がつきました。

男性の場合、日常での買い物をするところといえば、コンビニやスーパー、書店等の「セルフスタイル」のところがほとんどです。このようなお店では、店頭で声を掛けられることがほとんどありません。商品をあれこれ見比べながら「一人の世界」でじっくりモノを選ぶことができます。デパートや靴店などで買い物をしても、男性向けのお店の場合には、店員が積極的に声をかけることは比較的少ないです。

一方、女性の場合は、これら以外にもデパートやファンションストア等で買い物を楽しみます。このようなお店では、店員が積極的にアプローチしてくるそうです。「これがオススメですよ~」「こちらもお似合いですよ~」のように店員からあれこれ声がかかるので、商品選びが「店員との共同作業」になることがままあるとのことです。

このため、少なくとも私の相方の場合には、「一人の世界」で商品を選びたいときは、通販を選ぶそうです。これだと、一人でカタログをじっくり見ながら商品を選ぶことができるので、たいそう満足できるそうです。

日本通信販売協会等の業界団体の調査では、通販の利用者は女性がおよそ7割を占めているということです。この背景には、このような「店頭での接客の差」という要因があるのかもしれません。

そういえば、一時期「見てるだけ~」というCMがはやりました。このCMの背景にも、主に女性をターゲットとしたお店(特にファッション関係等)は、「ただ見てるだけでも、店員がすぐに寄ってくる」という状況があるということですね。これをよく考えると、実に絶妙に作られたCMだったことを感じ入りました。

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