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なんか、不安定なニッポンですね。

チャイナタウンが誕生か…?ここにきて中国人が京都の「ホテル」「旅館」を買い占めているワケ

2022-05-27 12:27:16 | 国内
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チャイナタウンが誕生か…?ここにきて中国人が京都の「ホテル」「旅館」を買い占めているワケ


いま「中国資本」によって、京都の伝統のある神社仏閣の至近の土地が次々と買い占められている。

 セカンドハウスとして買うケースもあるが、彼らの多数はホテルや旅館などの宿泊施設保有を目的に買い占めに動いているという。 

宿は中国資本ばかり

写真提供: 現代ビジネス

 それは京都市が公開している『旅館業法に基づく許可施設及び施設外玄関帳場一覧』を見れば明らか。「華」、「紅葉」、「柳」、「禅」……と施設名称に使われるのは何とも雅な和の雰囲気を漂わせる漢字や熟語たち。 

 しかし、その施設の所有者を示す「申請者氏名」を確認するとどうだろうか。会社名こそ日本風だが、〈代表取締役劉〇〉〈代表社員蔡〇〇〉といった形で中国人らしき名前がずらりと並んでいる。

まずは金閣寺(鹿苑寺)。コロナ禍前には他の寺では見られない金色に輝く外観、そして拝観券として貰える「お札」目当てに中国人観光客でごった返したという。 

 そんな金閣寺から鞍馬口通り沿いに歩いて5分もすると紫野南花ノ坊町に着く。この中心部の一角に蛮子投資集団は不動産を有している。 

 施設の名前はそのまま「蛮子民宿金閣寺」だ。隣接する町、衣笠は閑静な高級住宅街で知られている。そこより割安で手に入るとあって、中国人にも人気のエリアだという。  

しかし当の京都人はといえば、ほとほと困り顔だ。衣笠に20年以上暮らす主婦はこう漏らした。  「中国人オーナーの物件って、うちらにはすぐ分かるんどす。清掃業者を全然いれしまへんさかい、壁は汚いし、雑草も伸びっぱなし。あんなん町家の情緒なんてあったもんやあらしまへん。どないかならんもんやろか」  中国人に人気といえば、平安神宮も負けてはいない。朱色に彩られた同社の社殿は、創建当時の平安京の正庁、朝堂院を再現したもの。それゆえに中国の“原風景”を感じさせるというのだ。

  平安神宮至近の不動産として蛮子投資集団は「蛮子民宿岡崎」を持つ。同社から冷泉通りを西に進み、すぐの場所だ。

近隣には日本人向けにアレンジしていない、本場・四川の味が売りという中華料理店も。中国人には嬉しい限りなのだろう。 

 観光地とあれば買い占めるのは、花街も同様。北野天満宮の東参道に広がる上七軒がそうだ。「五つ団子」の紋章が入った提灯が軒先に掲げられた約400mの上七軒通り。

その北野天満宮側に位置する社家長屋町の一角が「蛮子民宿上七軒花」の所在地となっている。  他に確認できただけでも、蛮子投資集団名義の不動産は、二条城、三十三間堂、西本願寺、東寺の周りにまで及んだ。本誌は同社に取材を申し込むも、多忙を理由に取材は断られてしまった。 

 ここまで中国人が京都の不動産に入れ込む理由とは何か。前出の高口氏は投資先という観点でこう分析する。 

 「短期間の売買で値上がりを狙うなら、今でも中国本土の不動産に分がありますが、実は賃貸用物件とすると利回りは年1~2%に過ぎないのが実情です。

  その点、京都は4~5%の安定した利回りが期待できる。余ったお金を人民元のまま放置しておくなら、手堅い投資先として京都に分散しておいたほうがいいと考えるのも不思議ではありません」  日本の1億円は我々からすれば、たいした金額ではない。

まして円安の今なら尚更だ―。それが中国人の本音なのだろう。  本土を見れば、近年人気という福建省にある築17年の中古マンションは、57平方メートルの狭さで価格は1億円以上もするという。しかし、京都なら5000万円も出せば、十分満足できる不動産が見つかる、というわけだ。

 
「宇治茶」も標的に?
 コロナ禍のウラで着々と広がる中国資本の波。それは将来、京都市街に飽き足らず、市外にある意外な「観光資源」にも向けられるかもしれない。

  一つは、久美浜など美しい海と風情漂う温泉宿が集う京丹後市だ。元中国国営メディア系企業幹部はこう証言する。  

「国有企業の大幹部と旅行で訪れ、とある旅館に宿泊した際のことです。彼は木造吹き抜けの建築と部屋から見える海の夕景をいたく気に入り、温泉の利権付きということもあって、50億円弱で買い取りたいとオーナーに交渉したんです」  

旅館側は「売れない」の一点張り。売る気などさらさらない様子に、彼は引き下がった。 

 「けれど後日、『ああいう温泉旅館は後継者もいないし、かといって日本人の買い手もいないんだろう? 我々が手に入れるのも時間の問題だよ』とも言っていた。京丹後ももはや標的になっているのです」 

 もう一つは静岡茶、狭山茶と並んで日本三大茶と称される宇治茶の産地、宇治地域。中国人の狙いは茶そのものだ。前出の王氏が語る。 

 「お茶といえば、中国でも日本と同じく緑茶が定番。特に宇治茶や八女茶は中国の富裕層に需要が高まっています。宇治の茶畑を買収して、経営に乗り出す人物が出てもおかしくありません」

  今年5月11日には宇治茶の主産地である和束町の茶畑で、日中国交正常化50周年記念植樹なる催しも行われている。

これも中国人の宇治茶に対する関心の高さの表れなのだろうか。  コロナ禍が完全に明けた際、京都全体はすっかりチャイナタウンに。そんな驚くべき未来があり得るかもしれない。




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