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ひろゆき氏「沖縄の未来は、誰にとっての未来なのか」辺野古での座り込み抗議を揶揄したツイートが物議
ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏が7日、ニュース番組『ABEMA Prime』に出演。沖縄・名護市辺野古にある看板の前で撮影・ツイートしたことによる、一連の騒動に言及した。
軍基地建設に反対する人たちによる、“座り込み”が始まった2014年7月。以来、3000日を超えた今も抗議活動が続いている。
3日、辺野古を訪れたひろゆき氏は「座り込み抗議が誰もいなかったので、0日にした方がよくない?」とTwitterに投稿。しかし座り込みは工事車両が来る9時、12時、15時に合わせて行われ、ひろゆき氏が訪れた夕方はすでに誰もいなかった。
翌日、午後3時にもう一度行くと、抗議活動をする人たちの姿があった。映像には、座り込みを行う人たちとひろゆき氏のやり取りが記録されている。
実際に座り込みを見たひろゆき氏は「本気でトラックを止める気がない。機動隊の人たちもものすごく優しくて丁寧だ。僕に対して強く言っていた人たちは、機動隊には強く言わない。
座り込みをしている人たちの年齢は、50代以上なのでは。若者たちが共感していないのではないか。沖縄の未来は、誰にとっての未来なのか」と話す。
スタジオでは、フリーアナウンサーの柴田阿弥が「確かに“座り込み”と言われると、そこに交代でずっと人がいて、寝食しているのかなと勝手に思っていた」と自身が持っていたイメージを告白。「ただ、たとえ“抗議行動”という言葉でも、本当に長い時間と労力を費やして自分の意思を示されていることには変わりがないと思う」と述べた。
基地問題を精力的に取材している、沖縄タイムス記者の阿部岳氏は「ひろゆきさんは現場を見て『頑張っている、頑張っている』と言って笑っている。
ツイートでも、満面の笑みでピースをしている。その笑いがどこから来るのか、私はずっと考えている」とコメント。 「ひろゆきさんが行った時も暑かったと思うが、沖縄で座り込みをしたい人が本当にいると思っているのか。
それはやっぱり、したくないけど、せざるを得なかった。それが3000日以上続いている。ひろゆきさんが、自分が安全な側にいるということを分かっているから、笑みが出るんだと思う。沖縄の人口は日本全体の1%だ。沖縄の人をあざ笑ったり、あるいは『24時間やっていないから座り込みとは言えないんだよ』と言説を流布しても、圧倒的多数の力で押し流されていることを計算している。
力関係で強い側にいる、それで笑える特権がある。基地問題もこれと同じことが起きていて、本土の多数が基地を押し付けて、反対しても笑ったり、デマを飛ばしたりして、多数の力で押し通していく。しかも、今回はわざわざ、人々が尊厳をかけて抵抗しているその場所に行って、笑い飛ばした。2つの間違いを犯している」
ジャーナリストの宮原ジェフリーいちろう氏は「学生の頃に現地を訪れて同じ経験をした。“座り込み”と書いてあるが、たまたま行ったタイミングで人がいなかった。同じようなこと思った」と話す。
「ただ、それは“座り込み”という言葉について、勝手なイメージを持っている私たち側の間違いである。戦っている人たちが“座り込み”という名前で呼んでいる抗議活動に対して何の敬意もなく『私が思っていたことと違う』と押し付けるのは、憤りを覚える。
多数派の日本人が『こう思っているはずだ』と認識を押し付けてそれが正しいとするのは、米軍基地を沖縄に押し付けている日本の構造そのものだと思う」
その上で宮原氏は「やはり、3000日と掲げている数字を『ゼロにしたほうがいい』という発言は、要するに彼らの今までやってきた努力を無にするような言い方だ。
それが怒りを呼んでいるのではないか」と指摘。 ライターのヨッピー氏は「僕は座り込みは連続して、誰かが交代しながらずっと続いているものだと思っていた。だから『人がいない時間帯もある。
トラックが来るときだけやる』と言われたら『ちょっと思っていたのと違うな』という違和感はあった」とコメント。
「ひろゆきさんは、僕の中では野次馬の総大将みたいな人。どんなもんだろう?と見に行って、その場で思ったことをすぐに言ってしまう人だ」とした上で「民意はやっぱり野次馬が圧倒的多数で、その人たちがそれぞれに選挙権を持っていて投票する。
結局、野次馬を取り込まないと、民意は動かない。野次馬がこう言ったからといって『敬意がない』や『笑っているから攻撃する』と考えるのは、ちょっと違うのではないか」と投げかけた。
番組司会のテレビ朝日・平石直之アナが「なぜピース姿で写真を撮ったのか?」と聞くと、ひろゆき氏は「あの看板が誰かのお墓だったら僕はそんなことはしない」と発言。
「あれは誰かが書いた汚い文字だ。しかも、事実と異なることが書いてあったという話だ」と述べた。 ひろゆき氏は「なぜ僕が基地反対派の行動をここまで揶揄するか。それは、反対派の人たち自身が、反対派を減らしていると思うからだ」とした上で「例えば、反対の人たちが、僕が行ったときに謳っていた『自衛隊は出て行け。米軍基地は出ていけ』で得するのは誰なのか。
ロシアと中国だ。僕には、日本の未来のためにやっているのではなく、中国やロシアに有利な環境を作ろうとしている人たちが、座り込みによって、移設工事のトラックを妨害しているように見える。
日本の問題として対処できるように、まずは反対派の人たちをどうにかするべきだ」と話す。
この持論に平石アナは「お墓という表現はさておき、この沖縄基地問題の象徴的な場所であることには変わりない」と指摘。
「もっと遡れば、沖縄戦の歴史や、ずっと積み重ねてきたものがあって、そこで抗議行動が行われている。ひろゆきさんが訴えたいことを聞いてもらうためにも、やはりあのピースと笑顔は、私はいただけなかったと思う」と意見した。
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