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研究には金がかかる。人を育てるのにも金がかかる。総合科学技術会議がまとめたという工程表について

2012-06-22 00:35:44 | 気になった理系ニュース
研究者の海外派遣、20年度に倍増へ工程表


研究開発に力を入れてない大学なんて、今でも無いでしょう。大学の先生達(理系のみ限定)は研究したいテーマを現状でも山ほど持っている筈。研究できないのは、予算がないから新しい設備を買えない。制限があって研究室のスタッフも増やせない。別に2020年まで時間をかけなくたって、科研費だのなんだの管理のうるさい研究費じゃなくて、自由裁量で使って良い研究費とひとつの研究室で准教授や助教を複数居ていいことにすれば、来年にだって成果は出る筈。
一体、なんで2020年なんて総選挙2回分の時間が必要なのか理解できない。
大学の先生達と国立研究所の研究者の皆さんが研究費が足りなくてひぃこら言って雑用に紛れて予算取りに苦労されてるのが現状。全てお金の問題であって、制度の問題ではない。
論文数が中国に抜かれたのだって、研究費をケチってきたツケである。
因に、国の見積もりと違うとは思うが、8,500人の研究員を育てると思うと、人件費だけで、一人1,000万円として、850億円必要となる計算になる。国は幾らで済まそうとしているのであろうか?

研究には金がかかる。 それと、人を育てるのにも金がかかる。人を育てる人を作るのには金+時間がかかる。

大学の先生達を有識者だからと言って、雑用で振り回して、研究と教育に専念させていないのは、それこそ国の役所である。

悪い言い方だが、お金をドブに捨てる覚悟でない限り、良い研究成果も上がらないし、人も育たない。

やるならすぐ。はやぶさ2も京も予算削減と言われている中で、8年先なら何ができると言うんだ?今年度大学院に入学した学生が30歳になってしまっているぞ。

850億円と言うのは年間の人件費です。研究者だって霞を食って生きてる訳ではありません。一人1,000万円と言うのは民間なら社会保険負担分も加味している費用です。
実態をよく知りませんが、ポスドクの人たちの社会保険ってどうなってるんでしょう?国民年金+国民健康保険?それとも共済年金+健康保険組合?

税と社会保険一体改革で騒がしいですが、研究者が落ち着いて研究に専念するためには、社会保険制度だとか、食うに困らない生活費だとかをしっかりと整備しないとダメなんです。 だから、年間一人1,000万円必要ということです。


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