少しの期待を持って、映画「エヴェレスト 神々の山嶺」を観た。
俳優の皆さんの演技、山のロケシーンは最高に素晴らしい。
そして、後半クライマックスまでのシナリオや演出も良い。
しかし、最後の最後に、この映画は、駄作になる。
シナリオと演出のためだ。
ネタバレは、面白くないであろうから、細かなことを指摘するに留める。
深町(岡田准一さん)が、7,000メートルを超え、8,000メートルに近いところで、彼は立ち止まる。そうならなければならないからだ。
深町は山岳カメラマンである。彼の仕事を考えれば、撮影という動作によって,その場を全て表現できたはずだ。撮影しなければならないシーンであったと思う。
しかし,深町は,カメラを持たない。その代わりに,そのシーンは冗長な台詞が羅列される。
あえて,「お涙頂戴シーン」を設定したとしか思えないのであるが,それまでが,実にリアリティに拘っているので,それまでの感動が,全て,ラストにおいて台無しになる。
そういう映画であった。
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