第一次世界大戦関連本をまとめ読みした。第一世界大戦が1914−1918であるから今から100年前であるが,読んだ本は1987年以降の本であるから,決して古い本ではない。
そして,いずれの本も,「第一世界大戦の戦端において,長期の欧州総力戦になると予想されていかなった」ということで一致している。かつ,主要参戦国であるドイツ・オーストリア,フランス・ロシア・英国において,「総動員法」なるものが施行され,かつ,各国とも「軍国主義」が跋扈した(特にドイツにおいて顕著であったようだ。)。
以下の本の読了後の感想は,大きく二つである。
1.日本人は,「第二次世界大戦」に関する「被害者意識」が強すぎる(これは,弱者の立場においても,戦端を侵略とするか防衛とするかの議論においてもの両方についてである)。このことは,いずれ,別の記事にする考えでいる。
2.日本の歴史は第一次世界大戦に大きく影響を受けているにも関わらず,その関心はあまりに低い。
以下,読んだ本の羅列。
第一次世界大戦 忘れられた戦争 (講談社学術文庫) | |
山上正太郎 (2010/10) | |
講談社 |
新・100年予測――ヨーロッパ炎上 | |
ジョージ・フリードマン(2015/7) | |
早川書房 |
第一次世界大戦の起原 | |
ジョームズ・ジェル(1997/2) | |
みすず書房 |
第一次世界大戦と日本 (講談社現代新書) | |
井上寿一(2014/6) | |
講談社 |
第一次世界大戦と社会主義者たち (世界歴史叢書) | |
西川正雄(1989/7) | |
岩波書店 |
カブラの冬―第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆 (レクチャー第一次世界大戦を考える) | |
藤原辰史(2011/1) | |
人文書院 |