何かの会合に出て、記念品としてもらったという。箱である。木製ではなく紙製。妻の説明がなくても分かった。ティッシュペーパー入れだった。箱の上側に“切れ込み”があって、押しあけると中からペーパーを引き出せた。
「千両箱」の文字が上と横に書かれている。四方の隅には金具風の留め金が描かれ、木製に似せている。ただ、それだけの箱だが、これにしてもアイデアをだし、相談してつくった製品に違いない。
「千両」と言えば、江戸時代に1両小判50枚包んだものを20個入れ、頑丈な鍵付き。あの鼠小僧も盗んで運ぶのに大変だった重量。今なら1箱1億円以上の値打ちはするだろう。ティッシュペーパーだと、ごく軽い。使っていると縁起がよくお金もたまる(?)。そんなわけないか。