峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

逸翁

2009年02月17日 | お出かけ
  池田市内で新しい「逸翁美術館」の建設工事が進み、建物の外観が姿を見せ始めた。今春には竣工、秋からオープンする。旧館が老朽化したため移転新築されることになり、昨年4月から工事にかかっていた。

 旧館は、阪急グループの創始者・小林一三翁が1957年1月に84歳で亡くなったあと、同年10月に旧邸「雅俗山荘」をそのまま美術館として開館。一三翁の5000点にのぼるコレクションが収蔵・展示されていた。与謝蕪村とその弟子・松村月渓(呉春)の作品が数多いことでも有名。

 旧館の場所は池田市建石町にあったが、建物(写真㊦)は壊さずに保存し、約200㍍西の阪急学園池田文庫(栄本町)に隣接して新館を建設している。阪急池田駅からは以前より少し近くなり、歩いて10分程度。 



 一三翁は山梨県の出身だが、故郷に似た池田をこよなく愛したという。邸宅も池田に置き、まさに“池田の人”。事業の腕を振るった場も池田を中心にした関西だった。
 阪急電鉄、阪急百貨店、東宝、宝塚歌劇の生みの親であり、政治家としても活躍。そして美術、芸術、茶道にも造詣が深かった。美術館を訪れればそのあたりもよく理解できる。池田の五月山ふもとの大広寺に翁の墓地がある。
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