峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

一風堂

2009年02月10日 | お出かけ
 「百福亭」改め「一風堂」。阪急池田駅南にあるラーメン店が、昨年12月に看板を変えた。外観はそのまま引き継いでいる。その新しい店に入ってみた。店内のつくりは同じだが、メニューは一新していた。一風堂の豚骨スープ「白丸元味」は名物だという。細麺のさっぱり味。食べやすい。博多発全国区ラーメンとして評判になっているのもうなずける。

 “百福亭”は、1958年にインスタントラーメンを発明した故安藤百福さん(日清食品元会長)にちなんだ屋号だった。安藤さんは池田の自宅近くにラーメン記念館をつくり、ラーメン店は「もし、インスタントものでないラーメンならこんな風になっていた」という想定。一風堂のオーナーが安藤さんと相談してつくった。

 もともと深い繋がりがあった。「店が交代した」という気もあまりしない。安藤さんが他界してほぼ1年後、経営者の判断があったのだろう。店の屋号が変わって一風堂の“池田店”としてメニューも統一された。ただ、メニューの中で1つだけ以前の「百福元味・醤油ラーメン」も残っている。そのあたりに、何となく気遣いを感じて、うれしい。

 私は一風堂の味を代表する「白丸」を選び、妻はそれより少しコクを強めた「赤丸」を注文した。器も色分けしてあり、どちらもスープが自慢。麺が沈み込んで、白っぽいたっぷりのスープが目立っていた。見た目の感じより、はるかにおいしいかった。店の女性が「もっと早く説明させてもらったらよかったんですが、これも今度ぜひ」と勧めたのは、ラーメンに茶碗蒸しを合体させた「極(きわみ)」というメニューだった。

 昼時にしばらく店内にいたが、お客さんが次々と。「はやっているなぁ!」。どうやら「白」より「赤」が人気は上回っているようだった。
コメント
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