池田の地酒に「呉春」がある。そこそこ人気していて、お酒好きの人には好まれているようだ。私自身は不調法なので、地元でありながらほとんど飲まないが、一時期、訪問先への手土産によく買った。ただ、生産量が少ないのか、時には“品薄”もあって、酒屋さんで入手が困難なこともある。年が明けて今頃はどこの酒屋さんでも十分な数を置いている。買えるときがあったり、なかったり。ひょっとしたら“出荷調整”のせいか。
昨年暮れ、「呉春」を人から頼まれて買おうとしたら、駅周辺の酒屋さんではことごとく「売り切れ」だった。“お正月にはお酒”。幼少時から、私にはそんなイメージが強い。お正月こそ、酒の売り時のはず。だから、お正月前なら早い目の需要があるから酒屋さんでもそれに備えていると思っていた。ところが実際には売っていない。で、店に確認すると「12月27日午後に入ります」。やむなく、その日まで待って、入手した。
「特別吟醸」(1升1.8㍑入り)4500円、「本醸造」2400円、「普通酒」1950円と表示されている。かつての特級酒、1級酒、2級酒の級別分類がなくなって久しい。変更になってからの名称も相変わらずややこしい。メーカーによって「純米大吟醸」「大吟醸」「純米吟醸」「吟醸」などがあり、呉春の場合は「特別吟醸」。これらはいずれも昔の特級酒なのだ。普通酒は旧2級酒である。
最近はお酒もビンではなく、紙パック入りや小型サイズなど、容器が多様化してきた。しかし、呉春はずっと「1升瓶」スタイルを貫いている。
谷崎潤一郎も愛飲したという池田の銘酒。名前の由来は、池田に中国「呉」の国から機織り技術が伝わり、「春」は酒を指すことから。長い伝統があり、営業面もいろいろ考えていることだろう。どの業界も現在は“厳寒期”。地元のお酒なので、頑張ってほしい。
昨年暮れ、「呉春」を人から頼まれて買おうとしたら、駅周辺の酒屋さんではことごとく「売り切れ」だった。“お正月にはお酒”。幼少時から、私にはそんなイメージが強い。お正月こそ、酒の売り時のはず。だから、お正月前なら早い目の需要があるから酒屋さんでもそれに備えていると思っていた。ところが実際には売っていない。で、店に確認すると「12月27日午後に入ります」。やむなく、その日まで待って、入手した。
「特別吟醸」(1升1.8㍑入り)4500円、「本醸造」2400円、「普通酒」1950円と表示されている。かつての特級酒、1級酒、2級酒の級別分類がなくなって久しい。変更になってからの名称も相変わらずややこしい。メーカーによって「純米大吟醸」「大吟醸」「純米吟醸」「吟醸」などがあり、呉春の場合は「特別吟醸」。これらはいずれも昔の特級酒なのだ。普通酒は旧2級酒である。
最近はお酒もビンではなく、紙パック入りや小型サイズなど、容器が多様化してきた。しかし、呉春はずっと「1升瓶」スタイルを貫いている。
谷崎潤一郎も愛飲したという池田の銘酒。名前の由来は、池田に中国「呉」の国から機織り技術が伝わり、「春」は酒を指すことから。長い伝統があり、営業面もいろいろ考えていることだろう。どの業界も現在は“厳寒期”。地元のお酒なので、頑張ってほしい。