峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

本に着せる服

2007年09月19日 | 
 「新書ブックカバー屋さんを始めました」。大阪・梅田の紀伊国屋書店の新書版書籍コーナーに、こんな案内が出ていた。布製のブックカバーである。文庫本では珍しくないが、それより少し縦長の新書版のカバーは、探してもなかなか見つからない。そこで、ちょっと集めてみましたので、“どうぞ!”というわけ。

 実物が6、7種類、吊り下げたかたちで並んでいる。どちらかというと、大半が女性に好まれるような色柄に見えた。それはそうだろう。電車の中などで布製のカバーをつけて本を読んでいるのは、女性が圧倒的に多い。おしゃれ感覚のひとつかもしれない。

 わざわざ布製のカバーをしなくても、本を買い求めたときに書店専用の紙のカバーをかけてくれる。それで十分役割は果たせるのだ。電車の中で何を読んでいるか、他人のチラリ見を気にしないでもすむ。

 本の布カバーは女性好みと言いながら、実はだいぶ前に、文庫本布製カバー(茶色、縦縞=写真㊤)をプレゼントとしていただいた。使っているうちに愛着がわいて、もう1年以上も利用している。

 宣伝文句につられて、新書版のカバーを、今度は自ら買ってしまった。花柄は合いそうにないので、男女兼用と思える茶系の格子柄を選んだ(写真の㊦側)。家に戻って見比べた。雰囲気がそっくり。“兄と弟”のような感じのブックカバーがそろったようだ。

 出版の世界も変化している。最近は新書版を出す出版社が増え、種類も随分多くなってきた。これからは新書版にも“布の服”を着せて読むことになる…。
コメント
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