チャボホトトギスが咲く山のことは知っていたけれど、日帰りするのはあまりにも遠過ぎて、
半ば諦めていたその山を訪れる機会に恵まれました。
地べたに張り付くように咲くその姿は、葉の美しさと相まって、盗掘の標的となってしまったとのこと。
この山でも年々数を減らしているようです。
以前は、群生していたという場所も、今年は一株ずつが離れて咲いていました。
昔を知っている方にとって、そんな光景を目の当たりにするのは寂しく、腹立たしいことでしょう!
数は少ないものの初めてこの花を前にした私は、
鮮やかな黄色のチャボホトトギスにすっかり魅せられ出会えただけで幸せな気分になりました。
チャボホトトギス
この日、花を咲かせていた株は全部で10株ぐらいだったでしょうか?
分布域は東海地方から西なので、関東ではお目にかかることができません。
ナガバヤブマオ
葉の先端が細くとがるので、“長葉藪麻苧”と名前が付いたそうですが、
そもそも私はヤブマオをという植物を知りません。っていうか興味なし、^^;;でしたが、
こんな地味な植物にも少しずつ目を向けられたらいいんだけれど…
テイショウソウ
テイショウソウ(禎祥草)は、キク科モミジハグマ属の多年草だそうです。
美しい葉ですね~この植物も初対面のご挨拶をしてきました。
花はいつ頃咲くのかしら?
キッコウハグマに似た花が咲くらしいのですが、見てみたいものです。
そのキッコウハグマもたくさんありましたが、中には斑入リのものがありましたよ!
キッコウハグマ
とても綺麗な斑入りです。
ハグロソウ(白花品)
純白のハグロソウは、出会う機会はかなり少ないのでラッキーです!!
ミツバテンナンショウ
ミツバテンナンショウは初めて見ました。
シャクジョウソウ
ギンリョウソウは時々見かけるけど、シャクジョウソウは久々でした。
ミヤマウズラ
いつもはカモメが飛ぶ姿を思い浮かべていたけれど、確かに豚ちゃんの鼻に見えました!!
ナガバノコウヤボウキ
オオヤマハコベ
フシグロセンノウ
モミジガサ
オオバウマノスズクサ
見たことあるけど、名前が出てこない…え~~っとえ~~っと。。。
kさんがその名前を出した途端、こんな立派な実が二個ぶら下がっていることに気が付き
お馴染みのオオバウマノスズクサだということが証明されました。
この実を見るのは箱根以来二度目なのですが、
実は私、サキソフォーンのような花を未だに見たことがないのです。
来年こそは花の時期に訪れたいですね!
トチバニンジン
ヤマジオウ
ヤマジオウは咲き残りがほんの少しだけでした。
ヤマホトトギス
この日のホトトギスは、チャボとヤマの二種です。
ヒナノウスツボ
小さな花です。教えていただかなかれば絶対スルーしたに違いありません!
アップでみると面白い顔してますね^^;
アオホオズキ
先日手に入れた増補版レッドデータプランツに載っていて、この花が絶滅危惧種だと
しりました。
主にブナ帯の湿った林内に生えるそうですが、ここは杉林でした。淡い緑色の花は葉に隠れているので、
見つけづらいですね~
ツチアケビの実
見事なウィンナーソーセージが湿った林内で異彩を放っていました^^
昨年は何度かお目にかかりましたが、今年はこれが最初で最後かな…
遠路はるばるでしたが、珍しいチャボホトトギスや初見の花を沢山見せていただきました。
年々減り続けるというチャボホトトギスは深刻な問題ですね!
気候のせいなのか、それとも…
黄色い可愛い花が群れ咲いていた以前の光景はもう戻ってこないのでしょうか?
持ち去る人がいなくなることを願わずにはいられません。
ヤマジオウも残っていますね。
チャボホトトギス、なかなか名前もユニークですね。
どこの山域でもそうですが、盗掘以外にシカの食害やあとやはり温暖化の影響も大きいようですね。あまり降らないところに沢山降ったり、降らないといけないところが降らなかったりと環境の変化も大きいようです。
ヒナノウスツボ。これの大きい版というか、オオヒナノウスツボというのを高尾山で初めて見ました。たしかに地味すぎて見逃します!
その頃はやはり多かったのですね~
でも、少なくなったとはいえ、出会えてよかったです^^
ヤマジオウは、終盤で花は少なかったですが、株は多かったですよ。
何とかならないものでしょうか!
このところの激しい気候の変動も…
オオヒナノウスツボが高尾にあるのですね?
私も見てみたいですが、探せるかは自信なしです^^;;
確かに法事に登山靴とリュックってわけにはいかないですね^^;
オオバウマノスズクサは5月中旬ですね!
来年は是非行ってみます。ありがとうございました。