たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。

ドンデン高原~金北山~横山登山口【佐渡】 二日目 2009年5月1日(金)

2009-05-06 | 新潟、北陸、尾瀬とその周辺の山

佐渡一日目からの続きです。
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昨夜はフカフカの羽毛布団に包まれながら、広い広い部屋でぐっすり眠ることができました。
あまりに寝心地が良過ぎて、5時過ぎに目覚めた時はすでにお日様は水平線の上にぽっかり浮かんでいました。


起き抜けで外に出るわけにも行かず部屋の窓ごしにあわててカメラを構えてみました(^^ゞ
水平線に上がる日の出なんてなかなか見られないのに本当に残念です。

ドンデン山荘の朝食は午前6時30分から、まだたっぷり時間があります。
縦走される方たちは早出される方もいるので、のんびり朝食を待つ時間が惜しまれます。私たちは食料、コッフエル、バーナーなども持参しており食事はすべて自前で賄えるというのにおいしい朝食の誘惑に負けてしまいました。
その上、お昼のお弁当まで注文しているのですから…楽な方へと流される悪い癖はなかなか直せませんね~~ホントに軟弱ものです(^^ゞ

1分でも早く出発できるようにと仕度を整えて食堂の前で待機します。
(ドンデン山荘のスタッフの皆さん、プレッシャーを与えてしまい申し訳ありませんm(- -)m)

朝食は定刻の5分前に準備ができました。
さて、ガツガツ食べてさっさと出発します。



2009年5月1日(金) 佐渡二日目

【コース】
ドンデン山荘6:50-----アオネバ十字路07:20----マトネ(孫次郎山)07:55----石花分岐08:10----ブイガ沢のコル08:45----真砂の峰08:55/9:15----イラツボ沢のコル09:45-----天狗の休場09:50-----役の行者10:10-----鏡池10:20-----アヤメ池10:30------金北山11:05/30-----天狗岩12:10-----神子沢12:50/13:00-----横山、姫ケ池分岐13:50-----横山登山口14:40


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夜半から吹きはじめた風が冷たく、ウィンドブレーカーを着ていても寒く感じます。



大佐渡縦貫道から見る金北山


冬季閉鎖でまだ開通していない車道をしばらく下り、左に曲がります。

登山道に入ると小さな水たまりには薄氷が張っていました。
昨日歩いた道をアオネバ十字路まで戻り、マトネへと登って行きます。ここからは初めて歩く道です。



瑞々しいスミレサイシン        お目覚め前のカタクリ 
 
                   

エゾエンゴサク





カタクリ、キクザキイチゲが登山道を飾ります。




ザゼンソウ              カタクリ
 
佐渡は水芭蕉より座禅草が多いです。     朝日を受けてようやくお目覚めです!!



07:55  マトネ

気持ちの良い芝の草原にはドンデン高原と同じくアマナがびっしり咲いています。
そして低木の下にはカタクリ、カタクリ、カタクリ…


金北山を望む

う~~ん、遠いなぁ~~



08:10 石花分岐

石花方面も花が豊富と聞いてちょっと下ってみたくなりますが、先が長いのでエネルギーの消費は極力抑えます

早めに出発された関西のご夫妻(後日Mrs.Kさんご夫妻と判明)が行ってこられたので、この後お話を伺うことができました。
カタクリなどたくさんの花が咲いてキレイだったけど、マトネへの登りで見たものとそう変わりはなかったとのことでした。



さて、先を急ぐとしますか!!



08:45 ブイガ沢のコル通過




08:55 真砂沢の峰

風を避けて休憩、ドンデン山荘で作っていただいたお弁当のひとつを二人で分けて食べました。朝食からまだ二時間しか経っていないというのにすごい食欲です(^^ゞ
ぺろっと完食!!
20分ほどの休憩で重い腰を上げました。

この日、ドンデン山荘からの縦走はKさんご夫婦と熟年4人パーティーと私ら夫婦の計8名です。
あとに続くパーティーは確認できていませんが、最初から白雲台へ下山する計画なら山荘でゆっくり朝食をいただいても余裕で縦走できそうです。

※白雲台への道は防衛省の管理下にあるので通行する場合は事前に届け出が必要なのだそうです。


イモリ平




イモリ平のトイレブース

登山道から少し離れた場所に携帯トイレのブースが設けられていました。


ここで、ハプニング発生!止め具のストラップを付けていたというのに突風に煽られ帽子が飛ばされてしまいました(~_~;)海風は凄いです!
飛ばされた帽子は広い草地の上で止まってくれたので運良く回収できましたが崖っぷちだったら絶対無理でした。ほっ!


イラツボ沢のコルを通り


天狗の休場

縦走コースには細かいピークと鞍部にそれぞれ名前がついています。
あまりに細かすぎて全体のコースタイムを計算するのがややこしい(^^ゞ



歩いてきた道を振り返ります!ドンデン山荘が随分遠くになりました。




役の行者

この辺りから雪が多くなりました。


雪の重みでなぎ倒されている枝が鞭のようにビシバシ顔に当たり痛いです。


枝が折り重なり登山道ははっきりしないので慎重にトレースを辿りながらゆっくり歩きます。

真正面に金北山シンボルのドーム見えてきました。

ここで、抜きつ抜かれつしていたKさんご夫妻と相談しながら山頂を目指すことになりました。

真近に聳える金北山







鏡池、あやめ池を左に見て、いよいよ金北山の登りにかかります。





①Mr.Kさん ②私 ③夫 ④Mrs.Kさんの順番に並んで登りました。


トップを行くMr.Kさんは果敢にもまっすぐ進みました!!

トレースは右方向の潅木帯に伸びていたのですがトップを行って下さったMr.Kさんが切り開いた直登コースのお陰で時間を短縮することができました。ラッキー!
でも、私はちょっとビビリましたん(~_~;)
(カメラのレンズが汚れてますね~、ごめんなさい)



赤いラインが実際歩いたコース

トレースは黄色いラインでしたが、私たちは潅木帯に入らず赤ラインのように直登ました。
(線がうまく引けませんがだいたいこんな感じです^^;)



危険地帯を無事登りきり、山頂まであと一息!!
ここで、横山登山口から登ってきたというカップルに遭遇、横山下山の不安が一気に解消できました。





10:05 金北山頂

金北山頂は両津湾の眺めは良いのですが、いかんせん自衛隊のレーダードームと神社に占領されており何とも味気ない雰囲気です。なので写真はこの一枚のみです(^^ゞ

ゆっくり休憩しようにも風を避ける場所もないので、お腹を満たしたらさっそく下山します。



V字の右側が横山、姫ケ沢方面の下山路です。

標識は雪に埋もれていたので、先ほどのカップルに出会っていなければ分岐がわからずじまいだったかもしれません。




トレースがあるので安心です!


と、ところが、潅木帯にはいると鞭のようにしなる低木が絡み合い行く手を阻みます。
この低木は意外に手ごわい存在でした。





ようやく、雪道を脱出!!これでもう安心、先ほどまでいた山頂を振り返ります。

天狗岩のすぐ下で姫ケ沢から登ってこられた方とすれ違いました。
この方々は姫ケ沢まで車で来て、金北山をピストンされるとのこと、「どうやって帰るのですか?」と尋ねられたので横山登山口でタクシーを呼ぶ予定だと伝えると電波の状況がわからないので下山路で時々状況を確認した方が安心だとアドバイスしていただきました。

さて、ここからがお楽しみの時間、お目当てのミスミソウがわんさか咲いているのです
白、ピンク、紫、微妙に色が変化しておりひとつとして同じものはないように感じます。
少しばかり最盛期は過ぎてしまって残念ですが、それでも見ごたえ充分、こっちの道を選んで本当に良かったと思いました。



12:10  天狗岩




12:50  神子岩

ここで携帯を見るとdocomo、auともアンテナが3本立っています。
さっそく両津タクシーに電話予約しました。
ここからなら2時間みれば大丈夫だろうと午後3時に横山登山口まで迎えにきてもらうことにしました。




新緑が爽やかなブナ林を抜けて…


足元にはこれでもかというほどのカタクリ、『キレイね~~!」という私「カタクリはもう飽きた!!」と夫!!何とバチアタリなことを…


ブナの巨木




どこまでも続く花花花、、の登山道




白いオオイワカガミも所狭しと群生


13:50 横山と初盛(姫ケ沢)との分岐

私たちは左の横山へ下りました。

ここから50分で横山登山口に到着です。





14:40  横山登山口


下山路で出会った花たちは、色とりどりのオオミスミソウ、カタクリ、キクザキイチゲ、オオイワカガミ、ニシキゴロモ、チゴユリ、ユキザサ、ショウジョウバカマ、スミレサイシン、タチツボスミレ、マキノスミレ、オオタチツボスミレ、ネコノメソウ、などまさに百花繚乱、タクシーの予約時刻が気になり落ち着いて撮ることができなかったことが残念でなりません。
ま、落ち着いて撮っても出来はそれほど変わらないとは思いますが…

そういう訳であまり良い写真はないのですが、金北山からの花々は後日アップします!!

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12 コメント

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天気が良くてよかったですね (みかん)
2009-05-07 13:43:35
自分の庭のように歩いている場所
なんだかとても懐かしくなりました。
後日の花のアップを楽しみにしています。
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Unknown (食う寝るさんだ~す)
2009-05-07 16:36:30
佐渡~!!!
行きたい場所です。
しかも、kさんご夫妻と会われたのですか~、関西のですよね?
もしそうなら素敵な出会いでしたね。
花も凄いと聞いている佐渡
写真が楽しみデス
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祝、縦走 (はなねこ)
2009-05-07 17:25:47
石花分岐からの金北山、とってもステキな絵ですね~。

花花花の登山道・・・あこがれちゃいます。
なんとなく好きな花ショウジョウバカマや、白いオオイワカガミも♪

いつかきっと私も・・・
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Unknown (ぜいぜい)
2009-05-07 17:53:18
佐渡、リベンジだったんですね。
展望もお花もすばらしくうっとりです。
ビスターリさんのところで、お名前だけは拝見しているkさんご夫妻とごいっしょだったのですね。
お山は思わぬ出合いがありますね。
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Unknown (まきくま)
2009-05-07 19:13:45
GWは佐渡にしようか秩父にしようか迷ってたんですよー。うーん、来年はぜったいに佐渡だな。
お花すばらしいですね。
山の風景もとってもステキです。
そしてKさんご夫妻の登場! つながるもんですね。
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みかんさん (fu-co)
2009-05-07 20:14:42
みかんさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

みかんさんの花図鑑を見ると佐渡で撮影されたものが多く、また撮影年度も様々なので随分足繁く通われていらっしゃるのだと感じていました。
そういえば、ドンデン山荘や佐渡汽船の中に佐渡の花を紹介するポスターが何枚も貼られていましたが、その説明文の中にみかんさんのお名前を発見しましたよ!たしか、エゾエンゴサクのところだったような…あぁ~ちゃんと読んでおけばよかった(汗)
佐渡の花々はスケールが違いますね!何度でも行きたくなります!


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食う寝るさんだ~すさん (fu-co)
2009-05-07 20:27:17
食う寝るさん、こんばんは!

佐渡もいいけど、食う寝るさんの涸沢もウラヤマシイですよ~~

>しかも、kさんご夫妻と会われたのですか~、関西のですよね
そ、そうなんですよ(^-^)v
とてもステキなご夫婦でしたよ!!
山頂下の雪道の登りでは、Mr.Kさんが頑張って下さったのでとても助かりました。
こんな出会いがあると山歩きの楽しみが倍増しますね(^-^)v
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はなねこさん (fu-co)
2009-05-07 20:33:37
はなねこさん、こんばんは!

はなねこさんはショウジョウバカマがお好きですか?私もけっこう好きです
かわいいですよね!白のイワカガミはそれこそてんこ盛りでした(笑)
まだ咲き始めでしたのでこれからが見ごろだと思います。
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ぜいぜいさん (fu-co)
2009-05-07 20:43:44
ぜいぜいさん、こんばんは!

>佐渡、リベンジだったんですね。
そうなんですよ(^-^)
実は二年前のsanaeさんレポを読んで憧れていました。昨年は断念したのでは何としても今年はsanaeさんが通った天狗岩方面のオオミスミソウに会いたくてこだわりました(笑)

Kさんご夫妻にお会いできたのも大収穫でした(^-^)v
返信する
まきくまさん (fu-co)
2009-05-07 20:51:03
まきくまさん、こんばんは!

秩父大縦走お疲れさまでした。
ML読みましたよ~まきくまさんもゆきさまもホントにタフですね~~やっぱ若さかな!?(スリスリ)
佐渡にも、まきくまさんみたいな花好きな若者がた~くさんいましたよ!
是非、来年のGWは渡ってくだされ!!

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