ソラチコザクラ
日にちが前後しますが、北海道初日に出会った花々をご紹介します。
◆判官館(ハンガンダテ)森林公園
二年前は咲き始めだった「判官館森林公園」のオオバナノエンレイソウですが、今回はほぼ終盤でした。
入れ替わるように咲いたサクラソウのピンク色が、
静まりかえった森の中で華やいだ雰囲気をかもし出していました。
平日とはいえ、こんな綺麗な花々が咲き競っている広~い森林公園内に人影はほとんどなく、
小さな女の子を連れた親子連れとすれ違っただけの静かなものでした。
一面に広がるオオバナノエンレイソウを想像していたのですが、最盛期は一週間前ぐらいだったのでしょうか…?
それでも、ところどころで開いたばかりの新鮮な花を見つけ、北海道ならではの光景に感嘆の声をあげるのでした!!
《オオバナノエンレイソウ》
木漏れ日を受け、気持ちよさそうに咲いているサクラソウは自然と一体化して野性味にあふれていました。
《サクラソウ》
◆ソラチコザクラを求めて
咲いていそうな林道を奥へ奥へと歩く歩く歩く…それでも、なかなか見つけることができず、やはり時期が遅かったかと諦めかけた時、崩れそうな崖で、それらしき花が目に止まりました!!
「あった~~^^;」と大声を出したことは言うまでもありません。
ソラチコザクラは、5月の初旬が見頃とのことですから、当然のことながらわずかに花が残る程度でした。
それでも、見られただけで十分に嬉しかったです!
《ソラチコザクラ》
岩壁を覆うソラチコザクラ、満開の時はどれほど美しかったことでしょう!!
ソラチコザクラは、想像していたピンク色より若干青みがかったように感じるのは、終盤だったせいでしょうか?
湿り気のある薄暗い環境がお好みのようです。
崖が崩れ、真新しい土が覆いかぶさったその下は、ソラチコザクラが群生していたのかもしれません!
難を免れた所で、一株だけ新鮮な花を見ることができました。
ソラチコザクラを求めて歩いていた時、偶然にハナシノブを見つけました!
ここは日高だから「ヒダカハナシノブ」に違いない!いつもの通り、単純な思い込みなのですが、
ツンと尖った花弁、花茎には毛がほとんどないので
ヒダカハナシノブで間違いないのではと思いますが、いかがでしょうか?
《ヒダカハナシノブ》
お次は、オオサクラソウです。
アポイ岳に咲くエゾオオサクラソウには葉柄に軟毛がありますが、
ここで見たものは小ぶりで花茎は無毛ですので、
オオサクラソウだと思います。
《オオサクラソウ》
そして、どこを歩いても一番目についたのがコンロンソウです。
清楚な白花は、好きな花のひとつなのですが、あまりに多すぎて、ついおざなりにしてしまったようです^^;
《コンロンソウ》
《ヤマハタザオ》?
このあと、一刻も早く携帯の繋がるエリアに移動しなければならない事情ができ、
慌ただしい散策でしたが、ソラチコザクラに無事に会えて、今回の大きな目的を果たせてホッとしました。
太平洋を右に見ながら車を走らせていると明日登るアポイ岳が迫ってきました。
吉田岳とアポイ岳を繋ぐ稜線もくっきり見えて、いよいよ明日、憧れの花たちに会えるという実感が湧いてくるのでした。
花めぐりをしていると時が立つのを忘れてしまい、気がつくともう午後5時を過ぎています。
でも、でも、せっかくなのでもう一箇所どうしてもた立ち寄りたい場所があるのです。
そこは“何もない”と歌われたあの岬です。
◆襟裳岬
宿泊予定のアポイ山荘を素通りして襟裳岬まで足を伸ばすことにしました。
夕方の襟裳岬は冷たい風が吹き付け、かなり冷えます!!
夕方の海辺はウィンドブレーカーを重ね着しても寒さが身にしみるので、記念撮影だけのつもりでした…
ところが、なんとそこはエゾエンゴサクが群れ咲き、さながら青い絨毯を敷き詰めたような光景が広がっていたのでした。
《エゾエンゴサク》
このほかにアズマギク、ハマハタザオ、などが咲く襟裳岬、はるばるやって来た甲斐がありました。
《アズマギク》
《ハマハタザオ》
《エゾイヌナズナ》
襟裳岬では、ハマハタザオとエゾイヌナズナの両方を見ることができました。
似ているようでどことなく違うと感じながらも、エゾイヌナズナをハマハタザオと表記していました(汗)
間違いを訂正し、画像を新たに追加しました。
ご指摘してくださった宮本さん、ありがとうございました
西に目を向けると空が赤く焼けはじめ、遠くにアポイ岳の輪郭が浮かび上がっています。
《右奥の山がアポイ岳です》
このまま、水平線に沈む夕日を眺めていたい気分ですが、
明日のお天気が続きますようにと祈りような気持ちで襟裳岬をあとにしました。
本当に良い旅をなさったのね~
来年は私も行く!!絶対!!
襟裳岬までいくとは凄いですが、アズマギクがこんな海岸沿いに咲いてるとはさすが北海道です! 何もないどころか花だらけ~ですよね。
余談ですが、「夏の思い出」を作詞した方は、その時には大清水までしか行ってなくて尾瀬には入ってないそうですから作詞家ってそんなもんかもしれませんね(^^;)
「はるかな尾瀬~」は素直な感想かもしれませんけど(^^;)
いつもは夏の北海道を訪問するみちほさんも、来年は5月に行かれますか!
うふふ^^是非ぜひ是非…
狙い目は一週間早い20日前後がよいかと。。。
でも、年によって変わるのでベストなタイミングは運次第ですね~
たくさんのお花に会えるといいですね!!
夕刻だったし風も強く、写真もうまく撮れなくて心残りだったので、アポイから早く下山できたら再訪するつもりでいました。
結果はアポイ、吉田岳で時間を使いすぎて実現できませんでしたが、素晴らしい風景が心に残っています。
江間章子さんにとって尾瀬は憧れの地だったのでしょうね!
作詞家さんの思い込みで作られた歌が大ヒットに繋がるとは面白いですね^^
ところで襟裳岬でごらんなった白いアブラナ科の花ですが、写真でははっきりわからないものの、花のふんいきからすると、エゾイヌナズナの可能性もありそうですが、どうでしょう。
4年前の北海道はt-yam1さんとご一緒だったのですね!
植物に大変お詳しい方々が一堂に会する訳ですから、それはそれは賑やかで収穫も大きかったことと思います。
確か、アポイ岳ではkeikoさんとのバッタリもあったと記憶しています。
エゾイヌナズナの件、ご指摘下さり有り難うございます。
何となく様子が違う…と考えながらもハマハタザオが完全に開ききったらこうなるかも。。。と思ってしまいました。
それにしても、数年前の礼文島であれだけ沢山のエゾイヌナズナを見ていながら“ピン”と来ないのはチト情けないですね~
修行が足りんです^^;