久々に鳳凰山に登ることになりました。
2012年8月中旬に登って以来ですから四年ぶりとなります。
その時は、白鳳峠から夜叉神方面へと日帰りしたのですが、
今回は逆回り、小屋泊まりの計画ですから楽勝かと思いきや、いやはや…
けっこうハードでした。。。。トホホ
8月25日(木)
夜叉神峠登山口 8:15発
まずは、花々を見ながら夜叉神峠までボチボチ歩きます。
シデシャジン フシグロセンノウ
キバナアキギリ シコクママコナ
約一時間かけて到着した夜叉神峠の小屋は平日ですが営業中でした。
ウメバチソウ セリバシオガマ
途中で話をした日帰りの単独男性は、
電話で開花状況を問い合わせたところ「今年は8月初めからホウオウシャジンが咲き始めていたので
この時期はすでに終わっている」と小屋のスタッフの方に聞かされ、
それなら登る意味がないと周辺の散策にしたとのこと。
ところが、すれ違った方々に話を聞くと、観音岳付近にはまだまだ新鮮な株が残っていると知らされ、
明日、改めて出直す予定とのことでした。
男性には気の毒ですが、私たちにとっては嬉しい情報でした。
杖立峠 10:55
薬師岳小屋は建て替え工事のため8月22日までで閉鎖中なので今日は南御室小屋までしか進めません。
花が少ないので時間を持て余し気味です。
苺平
苺平まで来ると、あとは下るだけです。
コフタバラン キタザワブシ
コフタバラン
13:30 おいしい湧水が魅力の南御室小屋
到着後間もなく雨が降り出しました。濡れることなく小屋に入れてよかった~~
と、ところが未予約の客は受け付けないとのこと。。。。。。
当日の朝まで青木鉱泉から入るか夜叉神から入るか決めかねていたので、小屋の予約はなしで突入、
登る途中に注意書きを発見し、南御室小屋は予約が必要と知り電波のお届く所でコールするも応答なし…
ま、早い到着だし山小屋なので断られることはないでしょう!と軽く考えていたのですが、
南御室小屋はかなり厳しくなかなかOKは出ません。
「食事なしなら泊めてやってもいいけど」との事
まだ午後の一時半だし、夕食の準備には十分すぎるほどの時間がありそうなのにショック!!
そんなやり取りの最中、三名の予約客のキャセルの電話が入り、お互いに好都合な条件が整いました。
おかげ様で夕食にありつくことができ、部屋もゆったり個室もどきと相成りました!ほんまラッキーでした。
ホッと一安心、 部屋も広々と使うことができ、雨も上がったようなので砂払まで往復することにしました。
往復二時間もあれば十分なので夕食の午後5時半までの暇つぶしにはいいかも…
明日は夜明け前に出発する予定なので下見もかねて…
砂払まで標高差300mほど、コバノコゴメグサや、咲き残りのタカネビランジ、雲の切れ間から
麓も町も見下ろすことができました。
あの奥に富士山がど~んと聳えているはず、明日の朝に期待ですね^^
薬師岳を眺める絶好のポジションで温かいコーヒーでおやつタイム、至福のひとときです。
薬師岳方面
コバノコゴメグサ ヤマハハコ
8月26日(金)
3時間半に起床、3時55分にはヘッドランプを付けて出発です。
日の出は5時7分と聞いていたので余裕だと思ったのですが、東の空が樹々の隙間から赤く焼け始め
気持ちが焦ります。
砂払に上がると昨日は見えなかった富士山が雲海の上にぽっかり浮かんでいます。
そうそう、この光景を見たかったのですぅ…思わず笑みがこぼれます
素晴らしい富士の姿です。
04:55 日の出前の緊張のひととき
05:11 太陽は雲海の彼方から顔をだしました。
30分ほどご来光ショーを楽しみ、先に進みます。
見納めの薬師小屋、来年9月には新しくなります。
05:35 時間の経過と共に刻々と変化する色合いも楽しみながら…
富士山と白根山三山を眺める見晴らしの良い場所で朝食のお弁当を食べたら、
さて、次なる目的地へ。
薬師岳山頂からの申し分のないくっきりの白峰三山。
10年前の9月、南御室小屋でテント泊し、朝一で登った薬師岳ももこんな天気だったな~~
4回目の鳳凰で2勝2敗、10年ぶりの大展望に嬉しさがこみ上げてきます。
そしてそして、お待ちかねのホウオウシャジンは至る所に咲いていましたよ~~
岩陰に隠れるように咲いています。
終盤かと思いきや、よく探すと蕾も残っていたりしてまだまだ十分に美しいです。
人に例えると50代、60代の株も多くありましたが、どうです?この株は20代の花盛りかも…
もう、嬉しくて撮りまくりです…
コバノコゴメグサ トウヤクリンドウ
タカネヒゴタイ ウラジロナナカマド
薬師岳と富士山
八ヶ岳
観音岳
観音岳からは360度の抜群の眺望
甲斐駒、地蔵岳が近くなりましたが、ここからの下りと登り返しが結構堪えます
ホウオウシャジン
タカネビランジはさすがに終盤でしたが、可愛らしく色鮮やかなこの花を見ると嬉しくなりますね!
タカネビランジ
ホウオウシャジンといいタカネビランジといい、厳しい環境がお好みですね~
どこから養分をとっているのでしょうね!
ミヤマダイモンジソウ
タイツリオウギの豆果
クモマナズナ
↓ ↓ こちらもクモマナズナかと思ったのですが葉が違います。花はすでに終わっているので
確認はできませんが、クモマナズナと同じような四弁の白色の花が咲くものと思われます。
クモイハタザオ?
肉厚の葉はこんな感じ ↓ です。
ロゼット状の葉からクモイハタザオとしましたが、自信なし、です。
地蔵岳
その後も
ホウオウシャジンはまだまだ撮り続けます。
もう何枚撮ったか数えきれないほど…
その中で
今回、一番の美人さんはこの株に決定です。
蕾もある鮮度抜群の大株です。
10時を過ぎると少しずつガスが上がってきて、せっかく見つけたポジションでは
北岳がガスに覆われてしまいました。
背景は北岳のはず…(涙)
でも、 残り花でも見られたら満足と考えていたのに、
これだけたくさんのホウオウシャジンを出会うことができたのですから文句など
ありませんよ!!
前回はヒメシャジンもたくさん見られたのですが、ずいぶん少なくなってますね!
ヒメシャジン ミヤマダイモンジソウ
10:55 高嶺
11:35 白鳳峠
ゴーロを抜け、長い樹林帯を下ります。
サラシナショウマ レイジンソウ
長い下りに耐えよやく登山口に到着。
こんな貴重な花たちにも出会うことがでできました!!
まだ早いかと思っていたのですが、アオキランが咲きはじめてましたよ~
アオキラン
マネキグサ
四年前は、こんな長い距離を日帰りできたことが信じられないくらい今回はくたびれました。
体力不足を痛感した鳳凰三山の縦走でしたが、四回目にしてよやく念願だった満開のホウオウシャジンを
目に焼き付けることができた大満足の山旅でした。
2012年のレポはこちらから
宮本さんとこでIrisさんが鳳凰で撮ったタカネビランジを羨ましく拝見していました。
私の時はそろそろ終盤でしたが、それでも岩陰で愛らしいピンク色を見つけると得した気分で嬉しかったです。
8月初めのホウオウシャジンは咲き始めでしたか?
今年は早かったのタカンビランジとホウオウシャジンの両方を一番綺麗な状態でご覧になれたのでは思っていました。
Irisさんのブログで私の拙いブログをご紹介下さり恐縮です^^;;ありがとうございます。
鳳凰三山のホオウオウシャジン、青い釣り鐘が美しいですね〜。私も、8月初めに鳳凰三山を縦走してきました。あふれるばかりのタカネビランジは素晴らしかったですが、ホウオウシャジンは咲き始めたばかりで、数株見ただけでした。それにしてもお元気ですね。私たちなどは、夜叉神峠小屋、南御室小屋、鳳凰小屋と3泊して、やっと歩いてきた感じです。それでも、一歩一歩進んでいれば、やがて目的地にたどりつくと信じて歩いていました。
お天気が良かったのですね。朝の雲海に浮かぶ富士山が素敵です。私のささやかなブログで、この”ホウオウシャジン咲く鳳凰三山”を紹介させていただきました。
体力不足は私も同じで、歩ける範囲が年々少なくなってる気がします。
以前はそれほど苦労することなく登ることができたのに最近は何で…って感じです^^;
お互い、無理なく歩ける場所で楽しめたらいいですね^^
車で行って自力で登らずに歩き回るだけだ~~~~
楽ちんだけど鳳凰シャジンとかわ無理~~~~
(o_ _)o ~~~
だからこれからも見せてね。
>何で昔はあんなに元気だったのかと自分でもおもうほど
何をおっしゃいますか!!今でも十分すぎるほどお元気じゃないですか~~
私の方こそ、最近のへなちょこぶりには泣けてきますよ、でも、欲張らずできる範囲でボチボチ歩きますよ!
逆にそのお陰でお花もじっくり楽しむことができる気がします。
たまにしか更新しないほったらかしのブログを覗いて下さり感謝です^^;
ありがとうございました!!
きっとお花への愛に山と花が応えてくれるんですね!
何で昔はあんなに元気だったのかと自分でもおもうほど
この山域は大好きで歩いていたのに・・・
素晴らしい写真を感激しながら拝見させていただきました!
ありがとう! 次回のレポも楽しみにしていますね!