<8/13>朝日小屋05:15 → 朝日岳06:10 → 吹上のコル06:50 → 五輪の森08:15 → 花園三角点09:10 → 白高地沢徒渉点(本橋)10:10/30 → 瀬戸川11:15/25 → 兵馬ノ平11:55/12:00 → 蓮華温泉駐車場12:50
【行動時間:7時間35分(休憩含む)】
朝日小屋の朝食は5時からですが、この日は15分前に支度が整ったらしく早めに頂くことができました。
今日も行程が長いので、少しでも早い時刻に出発できることは有り難いです。
美味しいご飯をお腹いっぱい食べて、5時15分、朝日岳に向けて出発です。
05:15 朝日平から見る白馬岳方面は雲に隠れています。
水平道との分岐「水谷のコル」までは昨日歩いた道を引き返し、分岐を直進して朝日岳に登ります。
ウサギギク / ミヤマダイモンジソウ
ここでも、ヒメウメバチソウを見つけ、ヤッタ~!!という感じ
ヒメウメバチソウ
ハクサンフウロ / ヨツバシオガマ(クチバシシオガマでもいいのかな…?)
ハクサンコザクラ / ハクサンシャジン
モミジカラマツ
シモツケソウ
カライトソウ
上から咲き始めているのでカライトソウで間違いないですね!
小屋から朝日岳山頂までは一時間ほどの道のり、花が多くて立ち止まってばかり、なかなか進みません。
ここ朝日岳の標高は2418mと比較的低いものの、
高山植物は3000m以上に匹敵するらしく、咲き乱れる花の豊富さは息を呑むほどです。
タテヤマウツボグサと花後のカライトソウ
風に揺れるタカネナデシコとタカネマツムシソウ
6:10 朝日岳山頂
ガスの隙間から少しだけお日様が顔を出しましたが一帯の展望はなし
逆光で記念撮影もままならず、そそくさと下山することにしました。
下り始めるとすぐに大きな雪渓が目に入ります。どこかに水場があるらしいのですが確認できませんでした。
ミヤマアズマギク
イワイチョウ /ハクサンイチゲ
雪渓の縁にはおなじみのハクサンコザクラ
ミヤマキンポウゲ、ハクサンフウロ、クルマユリなどの花々が咲き乱れる
目を見張るばかりのお花畑にうっとり酔いしれる
クモマミミナグサ / コウメバチソウ
イワオウギとタカネマツムシソウ
6:50 吹き上げのコル ここは北へ向かう栂海新道との分岐となります。私たちは蓮華温泉方面へ東に進みます。
ミヤマタンポポ / ユキクラトウウチソウ
小さな雪田を横切ったり…
来た道を振り返ったり、名残を惜しみながら歩きます。
雪解けの雪田そばには必ずといっていいほどハクサンコザクラが群生しています。
ハクサンコザクラ
今回の縦走でどれだけのハクサンコザクラを見たでしょう!雪が解けたばかりの雪田脇ではまだ芽吹いたばかりの赤ちゃん葉がこれからの出番を待っていました。秋が訪れる前に花を咲かせることができるといいのですが…
アカモノ / タカネトウウチソウ
ミヤマキンポウゲ
7:35 休憩用のベンチが見えてきました。
景色のよいベンチで一本取りたいところですが、日差しが強すて早々に退散
先ほどまでガスに覆われていた朝日岳方面は爽やかな青空が広がってますね~
今、山頂に立っている人は大パノラマを楽しんでいることでしょうね~羨ましい
オタカラコウ / ヒオウギアヤメ
まるで栽培されているかのような、ヒオウギアヤメの群落
タテヤマリンドウ
湿地を好む植物の登場に、水場が近いかのではと思っていたら、有りました有りました^^
07:45 水場
岩の隙間から湧き出る冷たい水を発見、極上の水で喉を潤すと全身にしみ渡り、ほんとに生き返りましたよ!
水しぶきを受ける水場のそばで、又々ヒメウメバチソウが咲いているのを見つけたり、お久しぶりのオニシオガマに出会ったり…
ヒメウメバチソウ/ オニシオガマ
あれ、この花は…?初めましてのチョウジギクかな??まだ蕾だけど。
チョウジギク
開花株を探したけど見つけることはできませんでした。でも、たとえ蕾でも初見の花に出会うのは嬉しいものです。
ミヤマカラマツ / ハクサンオミナエシ
シロウマアサツキ/ ツルリンドウ
08:05 朝日岳からまだ2.8kmしか歩いてないのかぁ!?蓮華温泉までは8.1km地点
ハクサンオミナエシ
五輪の森
青ザク付近より木道連なる五輪高原を見下ろす
タカネマツムシソウ / ワレモコウ
オオバギボウシ
キンコウカ
広々とした五輪高原
ヤマブキショウマ
ニッコウキスゲ/オニアザミ
水場のある休憩スポット
ここにも極上の水がこんこんを湧き出ています。五輪尾根は水場が随所にあるので助かりますね。
この辺りから、早朝に蓮華温泉を出発された登りの方と頻繁にすれ違うようになりました。
きつい登りの途中にある水場は本当に有り難いです!
ほんとに美味しかったですぅ
ミヤマママコナ / オオコメツツジ
09:08 花園三角点
花園三角点より来た道を振り返ると、朝日岳山頂付には雲が湧き出していました。
三角点を最後に樹林帯へと入っていきます。
すると、これまた初めましての花が…
ノギラン
ネバリノギランは見かける機会が多いですが、本家のノギランを見たのは初めてです。
登って来る人は、10時前にすれ違った山スカをはいたおしゃれな単独の山ガールが最後でした。
その後は、すれ違いも抜かされることもない独占状態となり、何となく心細い気分…
結局、この日、五輪尾根を登ったのは20人ぐらいでしょうか、こんな素敵な尾根なのに意外に少ないです。?
オクモミジハグマ
エゾアジサイ/ソバナ
オニシモツケ
白高地沢出合を→右の標識に逆らって←左に曲がると、本橋が見えてきました。
白高地沢にかかる本橋
これまでは仮設の橋を利用していたようですが、数日前からこの立派な本橋を渡れるようになりました。
橋のたもとには石のテーブルとベンチが用意されている、木陰の極上休憩スポットになっていました。
ここで休憩しない手はないですね~朝日小屋のおにぎり弁当をくつろいだ気分でいただきました。う~ん、満足!
ひょうたん池
ひょうたん池を右に見て…
ジャコウソウ
11:15 急坂を どんどん下り、この尾根の最低地点の瀬戸川に到着!!
こらからの厳しい登りに備え、瀬戸川にかかる橋で大休止。だ~れも来ません!!
ここから標高1470mの蓮華温泉まで約300mの登り返しが待っているのですが、これが堪えました~~
ソバナ
兵馬の平
ミヤマアカバナ
ナンテンハギ
ヤチトリカブト?
「滑る滑る」と聞かされていた木道ですが、今日は乾いていたので安心して歩くことができました。
アヤメ平
濡れた階段
ただ、一番怖かったのはこの階段。苔むしている上、斜めっていて滑り止めもなくヌルヌル状態。
私たちは登りだったので平気でしたが、これを下りのは勇気がいりますね!
でも、この区間はほんの少しだけ、あとは滑り止めの横板が打ち付けられているので大丈夫でした。
蓮華の森分岐、蓮華温泉まであと20分です。ガンバレ!!
ツルアリドオシ/ イワアカバナ
12:50 蓮華温泉ロッッジ着
思った以上に遠かった蓮華温泉、駐車場に戻り着替えを持って、まずは楽しみにいていた温泉、温泉
3日分の汗を流し、さっぱりスッキリ、はぁーー極楽極楽!!
下山後の温泉は最高ですね~
午後1時35分、路線バスの後を追って蓮華林道を下りました。
中央道では、20kmの渋滞につかまったけれど、8時30分に自宅着はまずまずかな…。
この三日間で撮った写真は1000枚以上、風こそ強かったけど、おおむねお天候に恵まれ、お花、展望、小屋、温泉、久々にどれもこれも、ハナマルな言うことなしの山旅でした。
それにしても写真は、どれもこれもと載っけ過ぎですね、ごめなさいm(_ _)m
※花の名前などに間違いがありましたらお知らせくださると助かります。よろしくお願いします。
8月に入ってから、北岳、白馬と花の名山に二箇所も登られて羨ましい限りです。
雪倉~朝日のコースは人も少ないので、ほんとにアルプスの端っこを歩いているという感じが強いですね。
私も大昔は、8月半ばに歩いていますが、あのコースはマツムシソウの大群生が見事だからと言う話を同期のもう一人の女子部員から薦められて、決めたのでした。
2年前に私が歩いたのは7月半ばだったので、マツムシソウは咲いてなかったですけど、代わりにミズバショウやリュウキンカが咲いてました。
ロングコースだけれど、それにもましてたくさんの花に会える良いコースですね。
懐かしく拝見しました。
ありがとう。
見事に沢山のお花ですね。
ただただうらやましい限りです。
私も多分、こんなところに行ったら先に進まないでしょうね。
帰らないよと言うかもしれないです(笑)
このコースは長年のあこがれでしたが、ようやく歩くことができました。
そうそう、keitannさんの時は7月の恒例北アルプス登山時でしたね!
7月の方が花も新鮮で種類も豊富だったかもしれませんね!今年は林道が通行止めとなっていたので、どっちみち7月は無理でした。
ミヤマアケボノソウに会いたくてこの時季に決めたのですが、お陰様で狙いはバッチリでした
お花が多いコースを歩くのは本当に楽しいですね!
>私も多分、こんなところに行ったら先に進まないでしょうね
…だと思いますよ^^
けっこうアップダウンもあり、コースとしては厳しいものがありますが、お花に癒されながら歩くことができるので、あまり苦になりませんでした。
さなえさんが、この豊富な花たちと展望を前にしたら様々な詩が浮かんでくることでしょうね!
私も数年前にスタートは栂池からですが、白馬から朝日まで
縦走、蓮華温泉に下山というコースを辿りました。懐かしい。
その頃は今と比べても花を知らなかったこともありますし、
五輪尾根の下りは天気もガスでモチベーションの低い状態。
やはり晴れているといいですね!
特に私はここ数年、ヒメウメバチソウを見たいと思っていたの
ですが、このコース上に咲いているようですね!是非とも
近いうちにまたこのコースを歩きたいです。本当に白馬の
付近は花が豊富で、どのコースを歩くか迷います。
同じような時期に北海道に行ってきました。かなり天気に
泣かされたのですが、アポイマンテマとチシマセンブリは
見ることができました!羊蹄山にも登ったのですが、残念
ながらオノエリンドウの開いた状態を見ることは叶わず…
また次回に期待です。
お返事が遅れて申し訳ありませんm(_ _)m
北海道に行かれたのですね!
アポイマンテマとチシマセンブリとは、何とも羨ましい限りです。
真夏のアポイ岳も魅力的な花たちが迎えてくれるのですね!
ダニの被害はなかったでしょうか?
私は雨の羊蹄山に7月に登りましたが、想像以上の花園に感動しながらも、気持ちにゆとりのある晴天だったらもっともっと楽しめたのでは考えていました。五輪尾根でこまじろうさんも同じ思いをされたようですね!
ヒメウバチソウは、私が歩いたコースでは4箇所で見られましたよ!
再訪される際は探してみてくださいね!!
探さなくても、こまじろうさんなら自然と目に止まると思いますが…^^
今回はマダニの被害には遭いませんでしたが、別のところで
アブの被害に…
アポイはアブに刺されて左足が大きく腫れ上がった状態で
登ったのでした。羊蹄山を雨に追われて(一部)駆け
下ったための筋肉痛に加えてアブによる足の腫れ、さらに
アポイでも5合目付近から飛び交うアブに怯えながらの
登山でした(^^;
見たかったアポイマンテマのときには一時的に雨が上がって
くれたのが幸いです。
そういえば、登山口直後で、山の上の方でガサガサ鳴って
いたのですが、あれは熊だったのか???
下山時にはゲリラ豪雨のような状態にもなり…書いていて、
そのとき以上にひどい登山に思えてきました。
残念ながら、台風で週末の天気は良くなさそうですね。この週末
あたり、トラキチランでも探しに行こうかと思っていた
ところだったのですが…
でも、アブも怖いですね~刺された直後より時間の経過とともに痒さが増し、後々まで続くのが困りものです。
防虫対策をしていても、どこかしら刺されています^^;
私は昨年5月、アポイ岳に一人で出かけたのですが、近くでガサゴソと気配がしたので熊さんかと思いドキッとしたのですが、犯人はエゾシカだったのでホッとした思い出あります。
でも、熊さんも出没しているようなので、気を付けなきゃいけませんね!
それでも、危険は承知でまた行きたいです^^;
それにしても羨ましいような疲れそうな。
やっぱり羨ましい (/||| ̄▽)/
お疲れさまでした。
アライグマさん細かくチェックしてるねぇ
ビックリだ。
確かにハクサンチドリではなくハクサンコザクラだ。
アッシは間違ってても正しくハクサンコザクラと読み進んでしまった。
fu-coさんも多分アッシと同じで勘違いだね。
それと、その2のはてなの植物は
タカネコウリンカですよ。
他に似ているものはありません。