仕事が終わるとマネージャーに「明日はすいません。宜しくお願いします。明後日は一応出ますから」と言って店を出た。
寒風吹きすさぶ246号をみんな身を縮ませながら歩いた。途中のトンネルを通過する時が更に寒く風が冷く感じた。渋谷駅が見えてきた。
「明日、上野駅朝の六時半集合だぞ。十七番線の改札口側で」リーダーのアニキんが伝えるが、それに呼応する者も特になく「じゃーな」の一声で三々五々みんな自分たちの住処に戻っていった。東中野に着くまで電車の中であの女のことを思い出していた。
翌日、誰も遅刻する者もなく皆を乗せた特急電車は郡山に向けて発車していった。予定通り到着すると早々郡山のデパートに行った。既にステージが設けてあった。最初のバンドの演奏が終わったばかりだった。アンプやマイク、ドラムセットは備え付けのモノを使わせてもらう。ギター類だけは各自持参したものを使う。α-birdは三番目。まだ少し時間がある。ステージの裏のイスで電車の中でやっていたポーカーのケリをつけようとなってカードを配り終わったときだった。
「次はα-birdの登場です。東京の青山や新宿などで現在活躍されているバンドでまもなくメジャーデビューされるという本格派のグループα-birdです。みなさん拍手の方よろしくお願いいたします」こんな照れくさいMCの紹介が聞こえた。
あの伏線は最終回まで回収されないのでしょうか。
うん?
ナオン、の話?
おおお、懐かしい。この呼び方。
ナオン、MARKAKIYAMAさんも使ってるんですね、、。
そうこの女は謎の女です。いったい、、。
ふふふ。
ブラインドバードなら知ってるぞ?
あの日泊まった住宅展示場。
キミは長い長いトイレタイムだった。
やっと出てきたと思ったら、住宅展示場全体が異様な臭気につつまれてしまった。
もうトイレに行く気もなくなって、そのままステージにあがったのだが、そこは女の子から投げ込まれたトイレットペーパーだらけだった。
郡山では、これを紙テープのかわりに投げ込む。
「あ!紙があった」と、キミはそこで・・・。
そんなことは書けない。
つらいが書けないのだ。
そう・・・その背中のところをかいてくれ。
うむ・・・。
どうだいその後は。
あの女のことも気になるのか、君も。
ジャックのmanagerの上田兄い思い出したろ?
その子供のウンちゃん
思い出したかね。
ちょっとダブル気がしないか?
最近寝不足でね~~ぼくちんは。
どうだ、君は?
とりあえず、もう寝る。今日は早いが、寝る。
zzzzzzzzzzzz
お~~い、なんだよ~~~?