最近はとにかく寒い。だからズボンのはき方にも特別な配慮が必要。パンツの上にタイツ(昔でいうももひき)を穿き、そこに下着のシャツ二枚を互い違い上手に重ね合わせる。そしてズボンを穿きホック、ベルトを締める。和服を羽織る時と似ていてこうすると完璧。これで寒さを防御できる。
尿意を催しトイレに向かった。便器の前に立つとじわっと安心感が広がる。あとはフィニッシュにもっていくだけ。誰にも生理現象は起こる。膀胱から出た尿が尿道を通過していく。その間に、放出準備をしておかなくてはならない。至福の瞬間まであと数秒。
ところがここでハプニングが起きた。
うん? なんだ? なんだなんだ。チャックが……。
どうなってるんだ。なにか引っかかってる? チャックが動かない。
やばい。時間が掛かり過ぎだ。多少の時間なら放出を遅くできる。
ヤバイ。身体が震えてきた。どうしようもなく力任せに引っ張った。ぶちっ、、、、。あ、ああ、チャックが……。
…………。おかげで……、何とか? ……無事に? いや、失敗?(笑)
……ふ~~~~~~。隣の人が不思議そうに見ていた。
そういえば、こういう失敗をする僕の大先輩がいる。
彼は今90歳くらいだが、今でも勤労意欲は衰えていない。
そういえばこの男、生活拠点が人の羨む地域にばかりある。代官山、渋谷、駒澤大学前、広尾。これは偶然なのか必然なのか。彼の持っている人徳のなせる業なのか。うむ。マカ不思議だ。さいたまんぞうは唸っている。なーんちゃって!^^