遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉  155 人という存在

2017-09-10 12:12:45 | 日記

          人という存在(2017.7.15日作)

 

   人間はどんなにもがき 足掻いてみても あるいは

   どんなに高邁な精神の持ち主であっても 結局は

   自分自身の殻から 抜け出る事は出来ない

   他人のため 貧しい人 困窮している人を助けるため

   そう思ってしている行為も 結局は 自分自身の心

   あるいは、虚栄心を満たすための行為であり 純粋無垢

   自分を無にした行為では あり得ない そういう行為 行動

   をしなければ 自分自身の心が満たされない 救われない

   自分が苦しくなるーー そのために 他者救済への行動に走る

   無論 その人は高潔 人間として尊重し得る心の持ち主であり

   実際 尊敬されるべき存在である事に 異論を差し挟む余地などなく

   その人を貶める事など 誰にも出来ない 人として

   最上 最高 最良 称賛されるべき存在であり その心は

   人の心の有り様として最高位のものだ その心を卑しく思い

   否定する事など 誰にも出来ない もし 否定する人間

   そういう人間がいるとすれば その人間は 人間として

   最低位の存在 --しかし それでもなお

   人間は自分自身を離れ 空 無 になる事は出来ない

   自分自身を 捨て去る事は出来ない 

   自分自身を捨て去れば 今 実行している最高 最良の行為そのものも

   結局 捨て去らなければ ならなくなるだろう

   自分を捨て去る事 心を捨て去る事

   心のない人間など

   存在し得ない

   

   

   

   

    

   



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