無名会

連 句 で 遊 ぼ う!
楽しくなければ連句ではないよね。

無名会10月

2011-11-02 22:19:34 | Weblog

無名会10月  2011年10月31日発行

 

     二十韻 「朔日の」

  朔日の風はひやひや季の移り       星  明子
   色とりどりに秋草に月         梅田  實
  落鮒を塩加減よく焼き上げて       古賀 直子
   スケッチブックに送電線を       玉木  祐
ウ 
  ユトリロの展覧会の列長く        藤尾  薫
   父を知らずに母を恋う彼            祐
  想い見る心は常に夢にみて            實
   口ずさんでる古いララバイ          直子
    パラソルが軽快に過ぐ浜通り           薫
    葉陰に休むとうすみ蜻蛉           明子
ナオ
    泥んこの遊びは楽し子供達            薫
     酔ったはずみでついたしりもち        直子
    墨東の荷風の町を見にゆかん           祐
     待ちかねる戸に止まる雪沓          明子
    肩寄せてこごえる月に熱き恋           薫
     名門に生れ名跡を継ぐ            明子
ナウ
    僧院の塀にのつそり眠り猫           直子
     日光街道陽炎の中               祐
    野次喜多の二人連れ行く花吹雪          實
     山の彼方に初虹を見る             實

     平成二十三年十月一日 首尾

         二十韻「冥府より」

   冥府より届く便りか満珠沙華    古賀直子
    千枚田から昇る金精       玉木 祐
   親子してべったら市に買物に    藤尾 薫
    メタボ気になり散歩毎日     星 明子

   登場の人物舞台に数多く      梅田 實
    昔の彼に似てる彼なの        直子
   初めてのデートの時にもうH       祐
    手先器用な職人亭主          薫
   行きずりの暖炉の燃える喫茶店     明子
    警笛鳴らし消防車ゆく         實
ナオ
   ロンドンのお巡りさんとツーショット  直子
    ジャンケン石(ぐう)で鬼の子は泣く  祐
   長じては村一番の伊達男         薫
    麦酒買い置く上司との仲       明子
   月仰ぐゆったりとして白絣        實
    猫が三匹渡る踏切          直子
ナウ
   モスクからアラーの祈り流れくる     祐
    カルメンを観る春のオペラ座      薫
   山峡の花降りそそぐ峠越え       明子
    遥かに揚がる畦火のんびり       實
   
    平成23年10月1日 於関戸公民館 ワークショップルーム

 



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