最近、同僚のお父さんがなくなって社内でお香典を渡す機会がありました。
以前にもそうした機会は何度かあったのですが、お香典返しをもらった際にふとした違いに気づきました。
日本では御霊前、御仏前とかかれた不祝儀の袋にお金を入れますが、こちらの場合は基本的に白い封筒に入れるようです。
金額が日本では数字でのタブーがないのに比べ、こちらでは必ず奇数になるようにお金を入れます。
これは偶数が慶事に使われる数字の為、不祝儀では必ず奇数を使うようです。
それほど大きな金額を包むことは少ないので、だいたいその人との関係によって包んでいるようですが、HK$101を基準に、HK$51とかHK$21とかが相場のようです。HK$100札は赤色なので、気にする人は緑色のHK$50や青色のHK$20などにくずして入れたりします。
実際に葬儀場に行った場合はその場でもらってきますが、そうでない場合などには初七日以降に香典返しが配られます。
一般的な香典返しはこんな風に「吉儀」と書かれた袋に、折りたたんだペーパーティッシュ(こちらではハンカチの代わり)、飴玉、そしてHK$1が入っています。
一般的な香典返し
ハンカチ代わりのティッシュは涙を拭くためのもの、飴玉は甘さで悲しみを和らげる為だそうで、どちらも家に帰る前に必ず使わなければなりません。そして一緒に入っているHK$1で家に帰るまでに飴でもガムでも買うなどして使わなければなりません。
日本で言う所の「お清め」みたいなものですね。
ところが、亡くなった方がご高齢だった場合などは、不祝儀ではなく、おめでたいこととして捉える為、香典返しもしばしばこのような真っ赤な袋に入れられてくることがあります。
香典返しの違うパターン
このケースでは袋の中には涙を拭くためのティッシュは入っていません。悲しいことではなくおめでたいことだから、ということなのですが、代わりに「緑の葉っぱ」と「赤いひも」が入っています。
同僚に聞くと、どちらも「長寿」を意味するのだとか。
ご高齢者の場合は、その長寿を祝って、長寿のおすそ分けをする意味が強くなるようです。
その場合でも甘いお菓子とHK$1は必ずお約束のようです。(今回は飴玉代わりのチョコはありましたが、袋に入らなかった為、別に手渡されました。)
日本の香典返しと違い、どんな金額であってもお返しは皆一緒で、内容もあっけないぐらい、いたってシンプル。これならば、香典返しであれこれ悩む必要もなく、ある意味では楽なシステムかもしれませんね。
日本でも地域によっては高齢者がなくなる場合はおめでたい事として扱うこともありますが、それでもさすがに香典返しに、みるからにめでたい赤い袋を使うことはほとんどないはず。
日本が塩を添えて「清める」のに対し、こちらでは甘さで悲しみを和らげて「清める」という発想。香港の方がどことなくカラッとした雰囲気が漂うのはメンタリティの違いなのでしょうか?
お香典を渡すという体験は、暮らしているからこその体験でもあるのですが、日本と香港での死生観の違いや、儀礼に対するお返しの仕方で文化の違いを垣間見て、いろいろ考えさせられる瞬間でもあったりします。
やはり冠婚葬祭というのは改めてその土地や民俗の文化が強く反映されてくるものなのですね。
以前にもそうした機会は何度かあったのですが、お香典返しをもらった際にふとした違いに気づきました。
日本では御霊前、御仏前とかかれた不祝儀の袋にお金を入れますが、こちらの場合は基本的に白い封筒に入れるようです。
金額が日本では数字でのタブーがないのに比べ、こちらでは必ず奇数になるようにお金を入れます。
これは偶数が慶事に使われる数字の為、不祝儀では必ず奇数を使うようです。
それほど大きな金額を包むことは少ないので、だいたいその人との関係によって包んでいるようですが、HK$101を基準に、HK$51とかHK$21とかが相場のようです。HK$100札は赤色なので、気にする人は緑色のHK$50や青色のHK$20などにくずして入れたりします。
実際に葬儀場に行った場合はその場でもらってきますが、そうでない場合などには初七日以降に香典返しが配られます。
一般的な香典返しはこんな風に「吉儀」と書かれた袋に、折りたたんだペーパーティッシュ(こちらではハンカチの代わり)、飴玉、そしてHK$1が入っています。
一般的な香典返し
ハンカチ代わりのティッシュは涙を拭くためのもの、飴玉は甘さで悲しみを和らげる為だそうで、どちらも家に帰る前に必ず使わなければなりません。そして一緒に入っているHK$1で家に帰るまでに飴でもガムでも買うなどして使わなければなりません。
日本で言う所の「お清め」みたいなものですね。
ところが、亡くなった方がご高齢だった場合などは、不祝儀ではなく、おめでたいこととして捉える為、香典返しもしばしばこのような真っ赤な袋に入れられてくることがあります。
香典返しの違うパターン
このケースでは袋の中には涙を拭くためのティッシュは入っていません。悲しいことではなくおめでたいことだから、ということなのですが、代わりに「緑の葉っぱ」と「赤いひも」が入っています。
同僚に聞くと、どちらも「長寿」を意味するのだとか。
ご高齢者の場合は、その長寿を祝って、長寿のおすそ分けをする意味が強くなるようです。
その場合でも甘いお菓子とHK$1は必ずお約束のようです。(今回は飴玉代わりのチョコはありましたが、袋に入らなかった為、別に手渡されました。)
日本の香典返しと違い、どんな金額であってもお返しは皆一緒で、内容もあっけないぐらい、いたってシンプル。これならば、香典返しであれこれ悩む必要もなく、ある意味では楽なシステムかもしれませんね。
日本でも地域によっては高齢者がなくなる場合はおめでたい事として扱うこともありますが、それでもさすがに香典返しに、みるからにめでたい赤い袋を使うことはほとんどないはず。
日本が塩を添えて「清める」のに対し、こちらでは甘さで悲しみを和らげて「清める」という発想。香港の方がどことなくカラッとした雰囲気が漂うのはメンタリティの違いなのでしょうか?
お香典を渡すという体験は、暮らしているからこその体験でもあるのですが、日本と香港での死生観の違いや、儀礼に対するお返しの仕方で文化の違いを垣間見て、いろいろ考えさせられる瞬間でもあったりします。
やはり冠婚葬祭というのは改めてその土地や民俗の文化が強く反映されてくるものなのですね。
訃報が入る度、知人にそこの作法を聞かなければなりませんよね。お年寄りの方が亡くなって、お赤飯を配られた事もありました。
香港でのお葬式には、一度だけ参列させて頂いた事がありましたが、いくらこちらが日本人とわかっていらっしゃっても、必ずやっていは行けない事があるだろうと思うとただただ、座っている事しか出来ませんでした。
外国で暮らすというのは、その国の文化を学ぶ事でもあると思います。
大変な事がたくさんおありでしょうが、頑張って下さいね。
香典の奇数の金額は同じですが、私がシンガポールで経験した限り香典返しは無かったように思います。
私のブログ '06.6.7.(水)にシンガポールのお葬式の話を書いてあります、参考に見て下さい。
また、日本の栃木県のある村では高齢者のお葬式には紅白の祝儀袋に香典を包んで渡しているのを見たことがあります。
それぞれ風習も違い興味ある話です。
お葬式に参列した経験がおありなんですね。私は参列した経験はまだありません。
知識としてこちらのお葬式がどのように進んでいくのかは、知っているのですが、実際にその場で体験するのとはきっと大違いなのでしょう。
>日本人とわかっていても、必ずやっていは行けない事があるだろうと思うとただただ、座っている事しか出来ませんでした。
この部分良く分かります。本当にその通りですよね。
poohmamaさんはいろいろな経験をしておられそうなので、ぜひ今度いろいろお聞かせください。
シンガポールも華僑の勢力が強い所ですから、基本的には香港と似ている部分が多いと思いました。
香港でも火葬の際には紙で作った家や洋服、お金などを一緒に燃やしますし、その紙細工の派手さや量の多さで、家族がどれだけ気張ったか皆さん判断するようですよ。