「永遠の武士道」研究所所長 多久善郎ブログ

著書『先哲に学ぶ行動哲学』『永遠の武士道』『維新のこころ』並びに武士道、陽明学、明治維新史、人物論及び最近の論策を紹介。

日本の誇りとそれを発信する英語を教える機関の構築を

2006-09-15 19:45:07 | 日々の出会い・感動
熊本市の中心部にある上通りにはとてもとても大きな日の丸が掲げられ、その両横に紫の幕に金文字で「秋篠宮さま親王殿下ご誕生おめでとうございます」と記して掲げられている。実は、昨14日の夕方にある人との会合の為に通った際に見つけて、とても喜んだ次第である。これは記録を残すべきと、今日お昼に早速写真を撮りに行ってきた。

昨日の会合は、政治家を志す元自治省官僚のK氏と意見交換であり、日本会議熊本の中堅の協力者5名が集って和気藹々の内に意見を交換した。2時間の予定が、話がはずみ、3時間も話し込んでしまった。その中で、小学校の英語教育についての話題となり、英語を身につける事は非常に重要だが、その前に日本人として語る内実を身につけさせる為の国語や歴史・唱歌の教育こそが根本であるとの話になった。日本会議熊本のネットワークの人脈には英語が一流の人も居り、その人も小学校からの英語偏重には反対だそうである。

私は今、会津白虎隊出身で明治を代表する大教育者である山川健次郎の評伝や遺文を勉強しているが、山川健次郎がアメリカに渡ったのが18歳の時であり、彼には日本と会津を背負って留学しているとの強い意思があった。健次郎は英語をものにする為に、あえて日本人が一人も居ない町に住んで努力して英語を身につけた。その努力が実り日本人として初めて外国で物理学の博士号を取得するのである。彼がエール大学に学んでいる時に妹の山川捨松が渡米して来る。その時捨松はわずか9歳であった。健次郎は捨松が日本語を忘れアメリカ人かしてしまいはしないかと危惧の念を抱くが、案の定、捨松が帰国した時には日本語を忘れてしまっていた。このエピソードは、日本人にとっての英語学習の時期についての教訓を与えていると思う。

さて話は戻るが、先ほどの会合の英語教育の話の発展の中で、日本の歴史や伝統文化について教えかつそれを世界に発信する為の英語教育も行う「国際派日本人」を育てるような塾やセミナーを、日本会議熊本が行ったら良いのではないかと話がはずんだ。日本会議熊本設立10周年の記念事業にこの構想を打ち上げても良いのではないかと思った。確かにそれだけの事業が可能なだけの人材を日本会議熊本は抱えている。

又、K氏は石川県の観光振興に寄与した体験から、熊本の人々が熊本の自然と歴史と文化に誇りを持ち、こんなに良い所は他に無いと自信を持って語れるようになる事が必要であり、日本政府が東南アジアとの関係強化に着手できていない以上、熊本が先駆けしてベトナムやタイ・インドなどとの関係強化に着手すべきだと語られ、大いに盛り上がった。熊本からの発信、熊本らしい人作りを如何に為していくのか、これからの大きな課題である。その為には、熊本県民全てが「日本の誇り・熊本の誇り10項目」を語れるような標語を制定する事も重要だと思われる。私自身その10項目を考えてみたいと思った。
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